白無垢を着て記念撮影もこなしていた
今回の報道を見ていて、あの一家を思い出すことがあったという。
「恵美子が、防犯カメラが部屋にたくさん仕掛けられてるって、亡くなった子のお母さんに言っていただろ? あれは一家のやり口。よく、“あそこの家には盗聴器がつけられて監視されている”とかって話を祖父母の代からしていたもの。どうやったら人を不安にさせて、お金を取れるのか、恵美子は家族の中で学んだんよ」
この女性は親の代から合わせると400万円ほど貸しているという。
「頭にきて、(金銭貸借の)公正証書を作ることになった。借主は恵美子の名前で証書を作ったよ。母娘で金を借りに来るだろ。そうしたら母親の方がよくしゃべって、恵美子は愛想のない顔でずっと聞いているだけ。母親は愛想を使ったけど、恵美子はふてぶてしかったね。
あるとき、恵美子が家を出ていったと思ったら、両親と兄と姉の4人が祖父母を置いて蒸発するように消えちゃった。夜逃げだよ。あとから聞いたら、佐賀県の鳥栖市に一家で逃げたんだ」
赤堀容疑者の実父は、本誌・女性セブンにこう語る。
「金を借りるときは皆、嘘言うて借りるけん。嘘言うて借りて返さんかったら、それは騙して取ったということになる。あとは貸した人がどういう気持ちになるかの問題さ」
こういう教育法だったのだろう。
実兄も勤務先のお金を着服して事件に
鳥栖市でも、虚飾にまみれた家族の行動は止まらない。いや、加速する。地方紙記者が語る。
「赤堀容疑者の兄が、この時期、勤め先だった競輪の場外車券場の払戻金を着服したとして、業務上横領の疑いで逮捕され、実刑判決を受けています。横領額は2000万円近くだったといいます。当時、親族もその事実を把握していたのではないかと捜査の手が伸びそうになっていました」
その頃、実は赤堀容疑者は鳥栖市ではなく、大分県内に居を移していた。一度目の結婚をしていたのだ。結婚をしたのは2001年、28才のときのことである。
「昨年の夏ぐらいかなあ。突然、携帯電話に警察署から連絡があったんです。“恵美子さん覚えていますか?”と。すっかり忘れてたけど、ああ、元嫁だって思い出して。それで、刑事さんに“お金絡みですか”って聞き返したんですよ。だって、もう結婚していたときから、金銭トラブルが絶えなかったですからね」