ゆっくりとした口調と柔和な表情は、大変な苦労を乗り越えたからこそか。現在も大分県内に住む、赤堀容疑者の元夫Aさん(54才)だ。閉じ込めていた記憶を一つひとつ掘り起こすように、時に言葉を止めながら語り始めた。
「交際中から向こうの実家にはお金を貸していたんです。その頃あっちの親父さんが家具の工場をしていてね。その経営が傾きよるけんという名目でね。金額は大きかったよ。300万円くらい。結婚前提の交際だったから親父さんを助けたい気持ちでね。結婚してからも“親のため”に貸してくれとさらに言うてきた。恵美子は口がうまいのよ。義兄の弁護士費用とかもろもろ貸したね」
当時から、弁護士費用といっては金をせしめていたのだ。
「とにかくブランドものを買いあさっていたよ。特にヴィトンばっかり。しかもカバンや財布とか誰が見てもわかるやつでアクセサリーとかではない。グッチもブルガリも好きで毎回違うバッグを持って外に出てました」
※女性セブン2021年3月25日号