人気どころが上位独占だとマイナス必至なので原則を作った。1~3番人気3頭を全部入れない。2頭なら1番人気を外す。6番人気以下を必ず入れる。
まずは少頭数で。バレンタインデーの阪神、こぶし賞は9頭立て。もちろん100円買いである。
いきなりシビれた。決着は(5)(7)(6)。それぞれ6番人気、5人、9人。(7)のみ買いきれなかった。しんがり人気の(6)を入れたのに! おそるおそる配当を見れば22万3290円! 3連複が2万8480円だからその破壊力たるや。
妙に強気になり、京都記念(11頭立て)でも勝負! あっけなく轟沈。(4)(2)(9)の決着で3連単5190円。(2)を外したけど的中でもマイナスだった。だけど2レースともに3つ中2つは入っていて直線では手に汗握った。このへんが3連単の魔力か。
5頭ボックスのルール、成果を得るにはきちんとしたデータが必要だ。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年3月19・26日号