イギリス国民に受け入れられずアメリカに移住した彼女は、英王室を“内部告発”して正義のヒロインとなった。日本国民に結婚の祝福を得られずアメリカに留学した彼が、もし同じことをしたら──英王室のように、皇室も窮地に追い込まれるかもしれない。
《私は英王室に黙らされていた。英王室内で人種差別があった──》
英王室を離脱したメーガン妃(39才)が涙ながらに訴えたアメリカでの告発が、本国イギリスのみならず世界をも巻き込む大問題となっている。
《僕は日本の皇室に黙らされていた。皇室内には女性差別があった》
もし小室圭さん(29才)が留学先のアメリカでこう訴えたら──ある宮内庁関係者は心配そうに語る。
「今回の騒動で本当に恐ろしいのは、メーガン妃に触発された小室さんがアメリカで“告発”をすること。そして、皇室が抱える重大な“弱点”について、アメリカ、ひいては世界全体で論争が巻き起こってしまうことです」
メーガン妃の告発による英王室の炎上。その火の粉が、日本の皇室にも降りかかってきているのだ。
「新型コロナの影響で延期されていた『歌会始の儀』が、3月26日に開催されることが決まりました。これまで何の動きもなかった小室さんですが、歌会始が終わった後に、何らかの動きを見せる可能性は高いでしょう」(皇室ジャーナリスト)
秋篠宮家長女の眞子さまのご結婚が暗礁に乗り上げて久しい。秋篠宮さまが小室さんに求めた「国民の祝福を得るための何らかの対応」について、一部には「小室さんが自分の口で語るしかない」という声が上がっている。ある意味では、その「対応」のお手本ともいえるかもしれないのが、今回のメーガン妃のインタビューだった。
メーガン妃は3月7日、夫のヘンリー王子(36才)とアメリカのテレビ番組に出演。夫妻は、「質問にタブーなし」を前提に、3時間20分にも及ぶインタビューに答えた。番組はアメリカ国内だけで、1700万人以上が視聴。最も注目されたのは、メーガン妃の、「英王室内で人種差別があった」という発言だった。在英ジャーナリストの木村正人さんが指摘する。
「メーガン妃は、2019年5月に誕生した長男・アーチーくん(1才)を妊娠中に、王室内で肌の色を懸念する声があり、王子の称号が与えられなかったと語りました。イギリスでは出産当時、メーガン妃が息子に“より平和な生活を送ってほしい”と望んだから、あえて称号を与えなかったと報じられていましたが、今回の告発はそれを覆すものでした。
アメリカでは2020年5月、白人警官が黒人男性に対して違法な暴力をふるって死に追いやった事件に端を発し、黒人差別に反対する『ブラック・ライブズ・マター(BLM)』運動が高まりを見せています。いま世界で最も人種差別に厳しいであろうアメリカだけに、メーガン妃の告発に衝撃を受けた人は少なくなかった」