巨人の原辰徳・監督は佐藤の印象を聞かれて「手強い相手になる」とコメントしたが、実はそのあと記者たちに、「これでいいですか?」と確認している。つまり、それはリップサービスで、本番ではそう簡単には打たせないという不敵な含みを持たせた。昨年のドラフトでは巨人も佐藤を1位指名しながらクジで阪神に取られた経緯がある。それだけに佐藤のことは大学時代から徹底的に研究しており、まだ見せていない秘策もありそうだ。
「巨人と阪神の最初の対戦は4カード目、4月6日からの甲子園です。それまでに阪神はヤクルト、広島、中日と対戦するが、巨人のスコアラーはそのすべてで佐藤を徹底マークする計画のようです」(巨人担当記者)
もちろん他のセ・リーグ4球団も同じだろう。1か月後に佐藤が怪物ぶりを見せつけているか、プロの洗礼を受けているか、虎党は期待と不安を抱えながら開幕を心待ちにしている。