番組終了を知らされた吉田は心から悲しみ、『ありがとう』という、2人に向けた曲を制作したほどだ。そして今回──異なる世代の親友のことを、終活を進める吉田は忘れていなかった。
「拓郎さんは2人の異なる個性もよくわかっていて、コロナ禍では特に、インドア派の剛さんのことを気にかけていました。あとは、彼の音楽性に惚れているところがありましてね。そこで、昨年11月頃に拓郎さんから電話をして、剛さんが率いる音楽ユニット『ENDRECHERI』にラストアルバムの制作に参加してほしいと依頼したそうです。剛さんは快諾し、アレンジャーとしてかかわることになっています」(別の音楽関係者)
もちろん、光一のことも吉田は忘れていない。
「舞台プロデューサーとしても活躍している光一さんへの期待も大きいようですよ。というか、拓郎さんはどちらがどう、ということはなく、KinKi Kidsが好きですからね」(前出・別の音楽関係者)
実際、吉田はラジオでも、《これはぼくらの友情の証として残したいと思ってるんで、剛と光一にも世話になりたいなと思っているわけです》と語っている。その証は、映像としても記録に残されそうだ。
「吉田さんは、ラストアルバムのレコーディングの過程を撮影し、映画化するという構想を持っています。ですから、『LOVE2』の3人が和気あいあいと音楽談議を繰り広げる様子が見られるかもしれません」(前出・別の音楽関係者)
終活によって余計なものを手放したいま、吉田にとってはキンキの2人が、以前にも増して大切な存在として浮かび上がってきている。そうした吉田の思いをキンキの2人は全部だきしめて、最後の約束を果たそうとしている。吉田もまた、胸いっぱいのありがとうを2人に届けるのだろう。
※女性セブン2021年4月1日号