YouTube動画には若い女性の視聴者もいる。女子大生のBさん(20代)は、「2ちゃんねる(5ちゃんねる)」の閲覧経験はなかったが、ひろゆき氏の動画を見るのが楽しみだと語る。
「芸人さんと論破の企画をやっていた動画が面白かったです。ひろゆきさんは“論破王”という印象が強く、冷たい印象を持っている人もいるかもしれませんが、実はすごく人間味がある方だと思います。YouTubeで奥様に関する質問をされたときに、『奥さん』という呼び方をせず、『僕の彼女が、パートナーが(笑い)』と、ニコニコしながら返答するところが可愛いです(笑い)。
たまに命の問題に関わるような深刻な悩みが寄せられた際には、ロジカルかつ親身になってアドバイスをしてくれます。『人を小馬鹿にしている』という印象を持っている人もいるかもしれませんが、どんな相手であっても、まずはしっかりと話に耳を傾ける方だといます」(Bさん)
多くの人にとって、ひろゆき氏は「2ちゃんねる管理人」というイメージが先行する。ネット掲示板文化について「嘘を嘘と見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という言葉も残しており、日本のインターネット史を語るうえでも不可欠な存在だ。そんなひろゆき氏はいま、「お悩み相談人」として新たな支持層を獲得しているようだ。