──「香港の薬師丸ひろ子」という呼び名をどう思った?
嬉しくもあり、少しプレッシャーでもありました。私は香港の映画に出ていただけで、演劇のことは何も分かっていませんでした。薬師丸ひろ子さんは、当時すでに歌手や女優としてさまざまな賞を取っており、多くの支持を集めていました。私の先輩です。
──写真集を買ってくれた当時のファンにメッセージを。
当時はみんな若かったし、思いついたらすぐ行動していましたね。今はみんなおじさんやおばさんになりましたが、自分の信念を持って頑張りましょう。何かをあきらめたり、やめたりする必要はありません。人生のそれぞれのステージで、輝ける場所やチャンスがあるはずです。
【プロフィール】
ロレッタ・リー/1966年1月8日生まれ、香港出身。1984年、18歳の時に映画『停不了的愛』の可憐な女子学生役を演じてデビュー。1987年、映画『最後勝利』で主人公の愛人を演じ、香港映画界のトップスターの地位を築く。その後日本映画界にも進出し、「香港の薬師丸ひろ子」として人気を集めた。1994年に初のヘアヌード写真集『Reminiscence 李麗珍写真集』を発表し、大きな話題を呼んだ。1996年に結婚し、1997年に女児を出産するも、2000年に離婚。約10年間の活動休止期間を経て、2019年に完全復帰。今年は主演映画2作が公開予定。
撮影/小澤忠恭
※週刊ポスト2021年4月2日号