この年のドラフトで楽天の2位指名を受けて入団し、ルーキーながら開幕投手に抜擢された。1年目は15勝をあげ新人王を獲得した。
その活躍の陰にはAさんの支えがあった。会社員として働きながら、則本のために料理教室に通い、手料理を振る舞った。
2013年のクリスマスイブに入籍。それを報じたスポーツ紙で則本は「(Aさんが)楽天的というか、ポジティブなので。悲観的にならないし、それは大きかった」と結婚の理由を語っていた。
2016年3月に長女、2018年9月には次女が誕生する。写真週刊誌『FLASH』のインタビューでは「遠征先で敗戦投手になったときでも、娘の動画を見ると、少し気が楽になるというか、ものすごく癒やされます」「家にいるときはできることを精いっぱい。オムツを替えたり、一緒にお風呂に入ったり」と、イクメンぶりを明かし「個人的に欲しいタイトルはベストファーザー賞かな(笑)」とも語っていた(2017年10月3日号)。
Aさんも家事と子育ての多忙な合間を縫い、則本の登板日には球場へ駆け付けた。2017年シーズンの本拠地開幕戦となったソフトバンク戦では、登板前にAさんが「家族と一緒に頑張ろう」という手紙を渡していたと報じられている。
テレビ番組ではAさんから「ターくん」と呼ばれていることを明かされ、則本は赤面しきっていた(NHK『グッと!スポーツ』2018年1月30日放送)。
高校時代に出会い、プロ入り前から則本を支えてきた「糟糠の妻」──。周囲からもおしどり夫婦と思われていた2人になぜ亀裂が走ったのか。前出のベテラン球団関係者が明かす。
「則本は侍ジャパンに選出されるようになった頃から夜遊びが激しくなり、そんななか知人の紹介で不倫相手と知り合ったそうです。彼女にのめり込んだ則本は、慰謝料を払って妻と別れることにした。1年ほど前に離婚が成立し、その女性との間に子供が生まれている。それが離婚の大きな原因となったのでしょうか」
則本とAさんの共通の知人はこう語った。
「一家は仙台市内の高級マンションに住んでいましたが、則本さんは2019年の秋頃に仙台市内の別の高級マンションに引っ越し、そのタイミングでAさんは2人の子を連れて実家のある滋賀に移って暮らしています」
Aさんの父親に聞くと、「言いたいことは色々あるのですが、(離婚に関して)弁護士を立てているのでお答えできない」と話した。代理人弁護士も「お答えできません」と口をつぐんだ。
夫妻の恩師にあたる八幡商野球部の元部長・冨波義明氏は、「結婚の時は則本から報告があって、奥さんもマネージャーとしてよくやってくれていたので、嬉しかったんですが……プロ野球となると華やかな世界ですので、色々とあったのかもしれませんが……」と、最後まで信じられない様子だった。