エキシビジョンでは一輪の花とともに(写真/AP/AFLO)

エキシビジョンでは一輪の花とともに(写真/AP/AFLO)

 日本メディアのオンライン取材で、喘息の事実を問われると、「終わってみたら『ああ、ちょっと苦しかったかな』くらいで」と言及し、発作があったことを認めた。羽生選手をよく知るスケート関係者が語る。

「羽生選手は、言い訳をしない人です。今回も聞かれなかったら、自分からは体調を崩したことを話さなかったはず。“ちょっと苦しかったかな”と認めたということは、相当苦しかったのでしょう」

 喘息は羽生選手の持病で、幼い頃から少し走ると咳き込んだり、咳が続いて夜眠れない日もあった。

「4才でスケートを始めたのは、スケート教室に通っていた姉の練習について行ったことがきっかけでしたが、お母さんには、ほこりの少ない屋内リンクで運動することで、克服させたいという目的もあったそうです」(羽生家の知人)

 だが、喘息は症状が軽くなることはあっても、完治することは難しい。東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科教授の寺嶋毅さんが言う。

「一般的には、季節の変わり目、春先、秋口などには症状が不安定になるケースがあります。急に気温が下がったりする温度差によって気管支が刺激を受けるからです。あとは、肉体的な疲労や精神的なストレスによって発作が出ることもよくあります」

 喘息の発作を起こした状態で演技をするのは、どれほど大変なのか。

「軽い発作であっても、100%のパフォーマンスをするのはとても無理。超一流のアスリートで、喘息とのつきあいが長い人なら“この状態なら、自分はこのくらいまでできる”ということがわかると思うので、羽生選手も演技中に“途中で息が上がったらどうしよう”という不安を持ったまま臨んだかもしれません」(前出・寺嶋さん)

※女性セブン2021年4月15日号

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