爆破予告までされた
小林:宮沢さんは関西のテレビにはよく出演しているんですよね。
宮沢:ええ。昔から関西の番組と東京の番組では、論調が全然違うんですが、コロナに関してもまったくそのままですね。
大阪の番組だと、私の話をちゃんと聞いてくれる雰囲気があるんですよ。批判的な人ももちろんいますが、冷静に両者の意見を聞いてくれる。
ところが、たまに東京のテレビ番組に呼ばれると、空気が全然違う。事前の打ち合わせでディレクターさんから「宮沢さん、どんどん言ってくださいよ」って焚きつけられるんですが、いざ収録が始まると、私が何を話してもMC(司会)が全部ひっくり返していくんですね。他の出演者もまともに聞く気がなくて、私一人、暴論を吐いている悪者のようにされる。
小林:新聞で言うところの「両論併記」ではなく、片方の情報しか流さないんだよな。
異論を唱える人間を呼んできて、みんなで袋叩きにして、面白がっているだけなんだよね。わしが見ていた番組でも、宮沢さんは完全に浮いていた(笑)。
宮沢:ドン・キホーテみたいになっちゃうんですよ。つい熱くなってしまって。『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)でお医者さんが「感染者を1人も出しちゃいけないんです」って言うんですよ。ハァ?って思って、つい、指さして「お前なー!」って言ってしまったことがあります。反省しています。
団塊世代の男性タレントからも「老人を切り捨てていいのか。とにかく若者を止めろ」とか言われるから、頭に来て「お前なー!」と言いそうになった(笑)。自分だって若い頃、好き勝手していただろうに。