すが家氏は、器用貧乏のような立場に陥っていた川島にとって、『M-1グランプリ2020』が転機になったのではないかと推察する。
「『M-1グランプリ2020』決勝進出者の発表会見で司会を務めたとき、川島さんは、適切に進行しながらもきちんとガヤでウケも取っていました。なかでも、やかましいおいでやす小田に言い放った『株主総会みたい』は見事でした。その確かな技量がようやく発見されたように思います。
『M-1グランプリ』の第1回大会で決勝進出を果たし、その名を世に知られることになった川島さんは、またしてもM-1によって拾い上げられたわけです。新番組の司会でもきっと、いい仕事をしてくれることでしょう」(すが家氏)
「2番手」である川島にとって、平日朝の帯番組というのはキャリアの上でもトップクラスの大チャンスだろう。また、4月3日からは音楽番組『シブヤノオト』(NHK)の新MCにも就任。麒麟結成から20年が経ち、川島は新たな扉を開いたようだ。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)