磯村勇斗は徳川家

磯村勇斗も影のある役柄を演じる

 葛藤と格闘がたくさんあった人生ほど、相手を肯定する力もまた強い。中村さん自身、仕事がなかった下積み期間も長くキツい精神状態をくぐり抜けてきた人。

「現場で『誰だこいつ』という状態から切り拓いていくのがスリリングというか、ゲリラ戦みたいな感じだった」(「同」4月15日)と振り返る過去。そうした厳しい時期も含めての人生が、そのまま役作りの糧になっていく。全て捨てゼロから役になりきれる力が、光を放つ源かもしれません。

 ただ、このドラマの見所は中村さんの演技だけに留まりません。

 毎回出てくるゲストがキレている。夏帆、貫地谷しほり、臼田あさ美とそれぞれのテイストを持ち寄って個性を出しきっていて爽快です。第1・2回の放送ではゲストに女優陣が目立ちましたが、今後は磯村勇斗に加えて戸次重幸、滝藤賢一、光石研……と個性の強い男優陣も次々に登場し、際立った演技を見せてくれそう。もう、役者好きにはたまらない。

 一見、誠実そうで相手の話をよく聞き人の感情を受け止めてばかりの人なんているのかな、と素朴な疑問が湧いたタイミングで、青山自身の過酷な過去が紐解かれていく。そう、優しいだけの青山なんていない。「人を殺したことがある目」と指摘された青山、さあこれからどんな展開が待ち受けているのか。目が離せません。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
世界的な人気を誇るシンガー・d4vd(20)(Instagramより)
「行方不明の10代少女のバラバラ遺体が袋詰めに」世界的人気歌手・d4vdが所有する高級車のトランクに遺棄《お揃いのタトゥー「 Shhh…」で発覚した2人の共通点》
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
ラーメン店の厨房は暑い(イメージ)
《「汗を落とすな」「清潔感がない」》猛暑で増えた「汗クレーム」 熱湯で麺を茹で上げるラーメン店やエアコンが使えないエアコン取り付け工事にも
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン