この26年で彼女たちの環境も大きく変わっていた。特にアスカ役の宮村は、2007年にバセドウ病を患い、2011年には橋本病にもかかり、一時はろれつが回らなくなった。映画関係者によれば、「宮村さんは治療から1~2年で回復して、この映画にも間に合いました。他にも多くの声優さんがそれぞれの困難を乗り越えて、再集結しているのです」と感無量のフィナーレだったと明かす。
前出のアニメ誌編集者は「どんな名作も25年も経つと、声優が何人かは変わってしまうのが常なので、エヴァは奇跡といっていい。しかも、当時20代だった声優さんも今では50代。声の質が変わって当然なのに、当時のままの声をキープしているのだから、まさにプロ中のプロたちが手掛けた作品です」と絶賛した。
アニメの大ヒットの勢いのまま1997年に公開した映画第1作目の興行収入は18.7億円。そこから積み上げてきた実績とドラマ性で、100億円超えのフィナーレとなるか。