『リコカツ』主演の北川景子(時事通信フォト)

『リコカツ』主演の北川景子(時事通信フォト)

 佐野は今クール、『リコカツ』だけでなく『特捜9 season4』(テレビ朝日系)にも出演中。特捜班に圧力をかける東京地検次席検事という役回りで、「特捜班vs地検」のキーマンになると目されていただけに、降板の影響は大きそうだ。

「『リコカツ』と『特捜9』は同じ頃にクランクインし、佐野さんは掛け持ちで撮影をこなしていました。コロナで舞台の仕事が激減する中、ドラマの出演が決まって喜んでいたそうです。4月末までは健康面の不安などまったく感じさせなかっただけに、周囲も本当に驚いています」(テレビ局関係者)

2019年にはバラエティーで骨折の大ケガ

 佐野は島根県で代々続く医家に生まれ、高校卒業後に上京。しばらく絵を学んだ後に、1975年に劇団「シェイクスピアシアター」の創設メンバーに参加。その後も唐十郎主宰の「状況劇場」など、舞台を中心に活躍した。

 1986年には映画『夢みるように眠りたい』で初主演し、1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』に出演するなど、活躍の場を広げたが、佐野の名を一躍有名にしたのは、なんといっても1992年の『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)だろう。「冬彦さん」の怪演は、いまなおマザコン男の代名詞のようになっている。その後はバイプレーヤーとしてひっぱりだこで、2018年には『限界団地』(フジテレビ系)でついに連続ドラマ初主演を果たした。

「もう30年近く、佐野さんはドラマに出ずっぱりで、その間に映画の撮影や舞台、音楽活動など多忙極まりない日々を過ごしてきました。長い間の疲労の蓄積が、今回の入院につながったのかもしれません」(前出・ドラマ関係者)

 私生活では1986年に同じ劇団に所属していた女優・石川真希(61才)と結婚。1996年には東京郊外に二世帯住宅を建て、いまも佐野夫妻が2階に、石川の両親が1階で生活している。

「家族のことは表立っては明かしていませんが、30才間近の娘さんがいて、舞台芸術の仕事をしている。彼女もひとつ屋根の下で暮らしていて、コロナ禍の前には、佐野さんとよく飲みにも出かけていましたよ」(佐野の知人)

 実は、佐野が入院を余儀なくされたのは、約1年半ぶりである。2019年の大晦日に放送されたバラエティー特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)のロケに参加し、大けがをしているのだ。

「佐野さんがドラム缶の上部を覆った板の上にあぐらをかいて座り、ラーメンをすすっている。その最中にドラム缶の中で液体窒素を入れたペットボトルを破裂させ、その勢いで数センチ体が浮いた状態になっても、佐野さんがラーメンを食べ続けるという企画でした。でも、実際のロケでは、佐野さんがペットボトルの破裂の勢いで吹き飛ばされてしまい、腰の痛みを訴えて病院に直行することになったんです」(別のテレビ局関係者)

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