そんな神田川さんに“史上最強の横綱”を聞いたことがあるが、答えはやはり「白鵬」だった。「うちの店を歴代の横綱たちが贔屓にしてくれています。北の湖は仲が良かったし、輪島、貴ノ花、初代若乃花もよく来てくれました。そういう人たちに申し訳ないですが、やはり白鵬がナンバーワンじゃないですかね。白鵬と大鵬とは似ているが、少し違う。大鵬のほうが体は少し柔らかいと思うが、白鵬のほうがひと回り大きい。(対戦すれば)パワーに勝る白鵬が勝つんじゃないですかね」と評価していた。
神田川さんは白鵬の大阪後援会「白金会」の最高顧問でもあった。パーティで挨拶に立つと、「白鵬とかけて何と解く。7点と9点の間と解く。その心は、今日からますます発展(8点)ということです」と笑いをとるのが恒例だったが、会場で角界関係者に白鵬を売り込むことも忘れなかったという。
右ひざ手術で5月場所も全休し、7月場所に進退を懸けることになる白鵬。天から応援する神田川さんに恩返しできるか。