芸能

阿部寛『ドラゴン桜』の「リスニングでメモ取るな」テクは本当か

阿部寛

阿部寛

 ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)が絶好調だ。初回視聴率14.8%でスタートを切ると、その後も高視聴率をキープ。春クールの首位を独走している。16年前の前作同様、阿部寛(56)演じる弁護士が、偏差値35の高校生たちを東大に合格させるべく奮闘する。生徒役のKing & Princeの高橋海人(22)や、元欅坂46の平手友梨奈(19)らの演技に注目が集まっているが、それとともに話題なのがドラマで紹介される受験テクニックの数々だ。

 第7話(6月6日放送)では、東大模試を受ける生徒たちの英語リスニング力を強化するためにゆりやんレトリィバァ(30)演じる特別講師を招聘。さらに阿部は「東大模試6箇条」を伝授する。

 中でも話題になったのが、「リスニング試験でメモを取るな」というもの。英文は次から次へと流れ出てくる回転寿司のようなもので、メモに気を取られるとかえって大事な要点を聞き逃す可能性が高くなるという理由だ。

 このテクニックに、SNSでは賛否両論が噴出。TOEIC満点だという人物からは「リスニングに関してはメモ取ったほうがいいと思うんだよな、、」と懐疑的な声も上がった。リスニング試験で本当に有利なのはどちらか。

『理想のリスニング: 「人間的モヤモヤ」を聞きとる英語の世界』の著書がある東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授の阿部公彦氏に話を聞いた。

「私も毎週『ドラゴン桜』を観ていますが、“メモを取るな”は的を射た指摘です。言葉の意味は単語だけで決まるのではなく、文の流れ、つまり文脈が大事です。また、メモをしている間に聞き逃す可能性も高くなる。メモを取ることにエネルギーを使うよりは、まずは聞きながら自分の頭の中で内容を整理することが肝要です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン