・第6話 「絶対音感殺人事件」市村正親(72才)
絶対音感を持つ指揮者(市村正親)による、転落死に見せかけた愛人殺し。当時テレビドラマにあまり出演していなかった市村が出演することが話題に。
・第7話 「哀しき完全犯罪」田中美佐子(61才)
大雑把な性格の女流棋士(田中美佐子)は、自分を口うるさく束縛する几帳面な夫を殺し、偽装工作する。だがその工作にも雑さが災いする。アリバイ崩しより、犯人への共感性が色濃く出た作品。
・第8話 「完全すぎた殺人(頭でっかちの殺人)」福山雅治(52才)
車いす生活を送る化学者(福山雅治)は元恋人と婚約した親友を殺害。犯人の冷徹なキャラクターや緻密に計画された完全犯罪が、前話とは対照的に描かれていた回。当時30才ながら、福山の色気に引き込まれたファンも多い。
・第9話 「雲の中の死(追いつめられて)」玉置浩二(62才)
飛行機内で、西洋美術研究家(玉置浩二)が誤って愛人を死なせてしまう。古畑は事件に参加せず、部下の西園寺が犯人を突き止めた希有な回であり、『間違われた男』に続くコメディー要素の強い回になった。
・第10・11話 「最後の事件・前編 後編(最も危険なゲーム)」江口洋介(53才)
シリーズ唯一の前後編。リーダー(江口洋介)率いるテログループによる「電車ジャック事件」。シリーズを締めくくるように、歴代の犯人の写真が作中で使われたり、過去回に登場した役者が再演するなど豪華な演出に。
※女性セブン2021年6月24日号