そして10日間、コロナ専用病棟の個室で寝起きして、医師のリモート診察を受けて、毎日、“宇宙服”を着た看護師さんが様子を見にきてくれ、退院となった。
気になる感染源を最後に聞いてみたら、「保健所から暮れの行動を何度も聞かれたけど、どれも濃厚接触とはほど遠い。ほんとに思い当たることがないんです」とHさん。
「ほんとにないの?」と聞き返したら一瞬、言葉に詰まって、「いやいや、唾液感染とか一切ないですから」だって。
「で、経験者として伝えたいことは?」と聞くと、「特にいまは自分の体の変化に敏感になること。ちょっとでもン!?と思ったら、すぐに病院に行くこと」だそうだ。
【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする
※女性セブン2021年7月1・8日号