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基礎疾患などを抱える人が多い

 比較的軽めの副反応だけでなく、死亡者でも女性が男性を上回る理由について、上さんは「ワクチンの過剰投与の影響ではないか」と語る。

「ファイザー製のワクチンは、日本人と欧米人の体格差を考慮せず、欧米での用量をそのまま投与します。実際に日本人成人の平均体重は男性約70kg、女性約50kgですが、アメリカ人は男性約90kg、女性約75kg。体重当たりに換算すると、日本人はアメリカ人の3~5割増しのワクチンを打つのです。

 欧米の研究では、ワクチンの投与量が増えると副反応が増えることが報告されています。特に臓器の予備力が低くて体力が少なく、欧米の女性と比べて小柄な日本の高齢女性が欧米人と同じ量のワクチンを打てば、過剰投与により副反応が深刻化する恐れがあります」(上さん)

 接種回数では、1回目接種以降に亡くなったのが270人で、2回目接種以降は62人だった(接種回数不明は22人)。

「一般に副反応は2回目の方が炎症反応は強い。アメリカで行われている心筋炎の調査でも、2回目の方がリスクが高い。日本はまだ2回目の接種が充分に進んでいないので、1回目の死亡例が多いのかもしれません」(上さん)

 接種から亡くなるまでの期間は、「1~3日以内」が最多の152人で、「4~7日以内」(91人)、「8日以上」(74人)が続く。「接種当日」の死亡は25人だった(不明は12人)。

「注目すべきは、ワクチンを打って7日以内に被害が集中していることです。ワクチンと関係なく持病などで亡くなったならば、接種してから数日のうちに死者が集中することは考えにくい。現時点で、ワクチンと死亡が関連している可能性はやはり否定できません」(上さん)

 6月13日までに厚労省に報告された接種後の死亡事例277件を見ると、主な死因は心不全(37件)、出血性脳卒中(30件)、心肺停止(30件)だった。

 厚労省はすべての事例について、「ワクチンと症状名との因果関係が認められないもの」もしくは「情報不足等によりワクチンと症状名との因果関係が評価できないもの」と評価する。

 しかし、高橋さんは、「コロナワクチンの死亡率の高さには注意が必要」と指摘する。

「厚労省の資料では、2018年には5200万人がインフルエンザワクチンの予防接種を受けて、副反応による死亡例は3件でした。一方のコロナワクチンはこれまで2400万人が接種して355人の死亡例があり、“死亡率”はインフルエンザワクチンのおよそ250倍です。メリットがリスクを上回るからと接種をすすめる医師もいますが、接種に際しては年齢、性別、基礎疾患の有無などのリスクをきちんと把握し、接種によるメリットと比較したうえで判断を下すべきです」(高橋さん)

※女性セブン2021年7月15日号

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