芸能界に私が入る時は「一回乗った船は途中で降りるなよ」と話しただけで反対されませんでした。それにね、パパからは「世の中に悪い人はいない」とも教わったんです。パパも一般的な社会人とはズレていたから、私が今思うのは、冗談じゃないわよ、全然違ったじゃないってこと(笑)。
パパは何かと心配ばかりしていて、生前、テレビ番組でも「俺が死んだ後、あいつがどう人生を送ってくれるかがすごい気がかり」なんて言ってたけど、亡くなってからの1年半の私を見せてあげたいですね。
私が自由奔放に破天荒に生きてきたって言われるのを否定はしないけど、パパが亡くなってからは遺言もなく、銀行口座がいくつあるのかもわからないなかで相続の手続きから何から全部私がやりました。そういうパパが心配していた部分はクリアできたと思っています。
亡くなってからのほうがパパときちんと向き合っていて、毎日「パパ、これ合格ですか?」と仏壇の前で問いかけています。いつもパパが見てくれている気がしています。
※週刊ポスト2021年8月20日号