スポーツ

2年ぶりの甲子園大会で、野球帽のツバの曲がり具合の変遷について考えてみた

甲子園で力投する明桜先発の風間球打投手。帽子のツバはまっすぐ(時事通信フォト)

甲子園で力投する明桜先発の風間球打投手(時事通信フォト)

 2年ぶりの開催となった高校野球、夏の甲子園大会。テレビ中継される白球を追う球児たちの姿を見ながら、ああでもないこうでもないと高校野球ファンがSNSでも意見を交わしているが、彼らの間で今年、球児の帽子のかぶり方が話題になっていた。ライターの森鷹久氏が、高校球児の帽子のかぶり方、とくに「ツバ」の形の変遷についてレポートする。

 * * *
 コロナ禍、そして豪雨に見舞われながらも、日々熱戦が繰り広げられている夏の甲子園大会。日に焼けた高校球児たちのハツラツとしたプレーはいつ見ても気持ちが良いものだが、この数年、選手たちにある変化があると話すのは、長年高校野球をチェックしてきたスポーツ紙記者だ。

「ズバリ帽子のツバですね。かつてはツバをカクッと曲げ、しっかり型付けをするのが高校球児たちの『常識』でした。しかしこの数年、ツバを曲げる選手がかなり減ってきています」(スポーツ紙記者)

 そう言われると確かに、ツバが思い切り曲がった帽子を着用している選手が少ないようにも思える。もちろん、元の帽子の形状もチームごとに微妙に違ったり、かつての帽子よりもデザイン性の高い、浅めに被ることができるスポーティーな帽子を着用しているチームもある。だが、昔に比べると「ツバ曲げ」が減っていることは事実のようだ。

「今、プロの第一線で活躍しているスター選手たちも、高校時代に着用していた帽子は、やっぱりツバが思いきり曲げられている。日ハムから巨人に電撃移籍した中田翔選手しかり、ソフトバンクの今宮健太選手しかり。ただ、それが『ダサい』とされてきたのも事実です」(スポーツ紙記者)

 中田も、名門「大阪桐蔭高」時代には、ご多分に洩れず「ツバ曲げ」帽子を着用していたが、プロ入り後にツバがまっすぐな帽子を着用するようになった。また、今宮も大分の名門「明豊高」時代には、ツバが極限まで曲げられた帽子を着用していた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン