当の木村は番組で、梅を種ごと混ぜる理由を、種の周りの果肉まで勝手にきれいに取れるからだと語っている。さらに「はちみつ梅わさびそうめん」で、あえてはちみつ漬けの梅干しを使うのは、普通の梅干しでも試した上で、最もおいしかったからだと話している。健康を追求しただけの食事術ではなく、あくまで効率のよさと「おいしさ」にこだわった結果のようだ。
加えて、納豆を毎日、夜に食べるという点も見逃せない。
「納豆の成分である『ナットウキナーゼ』は、食べてから4~8時間、体内で働くといわれています。ナットウキナーゼは血液をサラサラにする成分なので、血液がドロドロになりやすい就寝前に食べておくと血栓予防にもなり、脳梗塞や心筋梗塞になるリスクを抑えられます」
納豆ご飯をマネするだけで、若返りも病気予防もかないそうだ。
白砂糖と白米を避け、間食は干しいもやフルーツ、“コーヒーピーナッツ”が定番という木村家。コーヒーピーナッツとは、ピーナッツにコーヒーとオリゴ糖で甘みを加えたものだ。
その意識の高さには、思わず距離を感じてしまうところもある。CocomiとKoki,が2人で行ったインスタライブでは、視聴者から「ポテトチップスを食べたことはありますか?」という質問が上がったこともある。
だが、意外にもジャンクフードが大好物であることをCocomiは明かしており、木村がハンバーガー好きなことはよく知られている。
「日々の食生活に気を配っているのなら、たまにファストフードを食べても問題ありません。むしろ、いい息抜きになります。
木村さんの料理で最も素晴らしい点は、『これが健康にいいから』ではなく、『こうするともっとおいしくなるから』と調理をされているところです。私たちは食べるために生きているのではなく、生きるために食べている。おいしく楽しく食べて生きていきたいからこそ、たまにはジャンクフードも楽しむ。その余裕こそが、木村さんの健康を支えているのではないでしょうか」
健康も美も一朝一夕でかなうものではない。芸能人のマネをして好きでもない健康食品を食べるよりも、まずは食べることを楽しむこと。木村が教えてくれた究極のレシピを心から味わえるはずだ。
イラスト/いばさえみ
※女性セブン2021年10月21日号