芸能

石野真子が振り返る『スター誕生!』 プラカードが上がった時の感激!

石野真子は『スター誕生!』にどんな思い出が?

石野真子は『スター誕生!』にどんな思い出が?

 伝説のオーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ系)が放送開始50周年を迎えた。石野真子も同番組出身者の1人(1977年 第20代決戦大会合格)。石野が『スタ誕』の思い出を語る。

 * * *
 物心ついた頃から歌が好きで、自然と「テレビの中の世界で歌いたい」と思うようになりました。母も「あなたは向いていると思う」と応援してくれたので、平尾昌晃先生の教室に通いながら、いろんなオーディションに応募したんです。そして『スター誕生!』から予選会への通知が!!

 フレンチポップスの『天使のらくがき』を歌ったのは、他の人たちは歌謡曲が多かったから、その方が目立つかな?と(笑)。今観ると恥ずかしいけど、振り付けも考えたりして。大阪のテレビ予選では会場審査員の得点だけで合格できたのが嬉しかったなぁ。

 決戦大会は母に付き添われて上京しました。私にとっては初めての東京でしたから、外国に来たような感覚でしたね。半蔵門のダイヤモンドホテルに泊まって、会場の後楽園ホールにドキドキしながら向かったことを憶えています。それだけにプラカードが上がった時は感激しました。「えーっ、デビューできるの?」って。同じ決戦大会には渋谷哲平さんも出ていたのですが、彼も私と同じ1978年にデビュー。今でも連絡を取り合う大切な同期です。

 デビュー後はゲストとして何度も出演させていただいた『スタ誕』は家族的な雰囲気の番組でした。スタッフの方たちがいつも優しくて、「一緒に頑張ろう」と応援してくれる。その中心にいたのがプロデューサーの池田文雄さんで、ご自宅に遊びに行ったこともありました。私が舞台に出演した時は池田さんの奥様が観に来てくださったり、たくさん応援していただきました。

 1981年には坂本九さんの3代目の司会のアシスタントもさせていただきました。出場者の緊張を少しでもほぐしてあげられたらよかったのですが、私には難しかった。合格されなかった方にどういう言葉をかけたらいいかわからなかったし、全員が合格できるわけではないので、毎回、胸が締め付けられる思いでした。坂本さんがリードしてくださったのが嬉しかったです。

 今の私があるのは『スタ誕』のおかげ。デビューできたこともそうですし、番組が終わってからも、いろんなところで気にかけていただき、関係者の皆様にお世話になっていました。今でも感謝しかありません。

【プロフィール】
石野真子(いしの・まこ)/兵庫県出身。1978年に歌手デビュー。現在は、女優、アーティストとして活躍中。ロサンゼルス日本映画祭2021上映作『大綱引の恋』他に出演。

取材・文/濱口英樹

※週刊ポスト2021年10月29日号

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト