芸能

『科捜研の女』今シーズンで終了、放送枠ごと消滅か 個人視聴率重視の影響も

沢口

長年続いてきた『科捜研の女』がついに終了か

 1999年に第1話を放送し、それ以来、現行の連続ドラマの中で最長の歴史を誇る『科捜研の女』(テレビ朝日系)。主演を務める沢口靖子(56才)がついに肩をたたかれた。常に安定の2桁視聴率を誇るドラマがなぜ。そこには最近のテレビ業界が抱える深い事情があった。

「でもそれを選べば、私は現場の鑑定からもこの京都からも離れることになります」

 京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコがDNA鑑定や画像解析など最新の科学を駆使して、難事件を解決する人気ドラマ『科捜研の女』(木曜午後8時、テレビ朝日系、以下『科捜研』)。

 10月14日に放送されたシーズン21の初回放送では、沢口靖子演じるマリコに警察庁刑事指導連絡室への異動話が舞い込んだ。警察庁に移り、若手刑事に科学捜査を教える仕事の価値を認めつつも、科捜研の仕事こそが天職と信じるマリコ。慣れ親しんだ京都を去ることについて、彼女は冒頭のようなためらいを口にする。

 初回放送の世帯平均視聴率は12.8%。まずまずの数字だが、同じくテレビ朝日で10月から新シーズンがスタートした人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の19%、『相棒』の15.2%を下回る結果となった。テレビ朝日(以下テレ朝)関係者は、「今回のマリコの異動話には、隠された意味があるんです」と打ち明ける。

「実は『科捜研』は、今シーズンを最後に、終了することが決まっています。厳密に言えば、同ドラマが放送されている“木曜夜8時枠”ごとなくなる。ドラマのマリコだけでなく、現実の沢口さんにも“異動”の話が持ち上がっているというわけで……」(テレ朝関係者)

 木曜8時といえば、「木曜ミステリー」と呼ばれる東映が制作するミステリードラマ枠で、これまで数々の伝説的なドラマを作ってきた。長寿ドラマの裏側で、いったい何が起きているのか──。

「科学は嘘をつかない!」

 普段は冷静沈着なマリコがこのキメぜりふで犯人を追い詰める『科捜研』がスタートしたのは1999年10月。当時、科学捜査を切り口にしたミステリードラマは斬新で、瞬く間に世間の注目を集め、放送開始から22年も続くロングヒットに。テレ朝の開局60周年の2019年には一年を通してドラマが放送され、今年はシリーズ初となる映画版が公開された。

 現在も続く連続ドラマとして最長寿を誇る『科捜研』だが、近年は揺らぎも見られた。

「長年にわたってテレ朝の木曜8時枠を支えたドラマですが、実は沢口さんはあまり番宣をやってきませんでした。昨年10月にスタートしたシーズン20の初回視聴率は10.7%まで下がり、ほかのテレ朝のドラマにも負けて局内がザワついた。そのため今回は、挽回の意味も込めて沢口さん自らバラエティー番組や雑誌などに登場し、番組のPRに努めました」(前出・テレ朝関係者)

 振り返れば、この頃から歯車は狂っていたのかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《日本テレビ関係者との間に起きた問題か》「内容の説明は控える…」TOKIO・国分太一の「鉄腕DASH」降板発表、日テレ会見での回答方針
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
殺人容疑にかけられている齋藤純容疑者。新たにわかった”猟奇的”犯行動機とは──(写真右:時事通信フォト)
〈何となくみんなに会うのが嫌だった〉頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の知られざる素顔と“おじいちゃんっ子だった”容疑者の祖父へ直撃取材「ああ、そのことですか……」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン