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石井琢朗コーチの横浜復帰で待望される「もう1人の大物OB」

現役時代の石井琢朗のバッティング。1998年の日本シリーズでは西武の豊田清から本塁打を放っている(時事通信フォト)

現役時代の石井琢朗のバッティング。1998年の日本シリーズでは西武の豊田清から本塁打を放つなど、日本一に大きく貢献(時事通信フォト)

長期間ウイークポイントのポジション

 今季のDeNAはチーム盗塁数31で、阪神のルーキー中野拓夢の盗塁数30とほとんど変わらず、3年連続でチーム盗塁数は最下位に終わった。

「桑原将志や神里和毅、森敬斗、宮本秀明など走れる選手はいる。しかし、盗塁の技術が足りないためか、アウトになる確率も高かった。桑原は今年含めて2桁盗塁を4回記録していますが、2桁盗塁死も2回ある。今年も12盗塁、7盗塁死で成功率は6割3分2厘。阪神の中野は30盗塁、2盗塁死で成功率は9割3分8厘。この数字は突出していますが、1番・桑原の盗塁成功率が7割5分くらいまで上がれば、攻撃力もさらにアップする。石井コーチには代走のスペシャリストを育成することも望まれますし、足の速くない選手でも走塁意識を高めることで得点力アップにつながるはずです」

 石井コーチの古巣復帰にファンたちの期待も高まっているが、同時にもう1人、招聘を望まれているOBがいる。

「元中日監督の谷繁元信氏です。横浜をFAで出て行き、中日で指揮官まで務めた経歴はありますが、かつてのチームメイトである三浦大輔監督から請われれば、一肌脱ぐのではないでしょうか。あとは球団の出方次第だと思います。

 DeNAは捕手が10年以上ウイークポイントになっている。今季も正捕手不在で、50試合以上先発した捕手が1人もいなかった。とはいえ、アマチュア時代の実績などを見れば、素材は悪くない。次の人事の注目はバッテリーコーチです。谷繁氏が入閣しなくても、現役生活や指導者として実績のあるバッテリーコーチを呼べれば、来季すぐとは言わないまでも、近い将来の優勝を期待できます」

 遂にコーチングスタッフに力を入れ始めた横浜DeNAベイスターズ。今後の人事も期待される。

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