とはいえ、“アラサー”であることも一つの持ち味として公表している平成フラミンゴ。高校生からしたら、年齢の離れた大人に見えてしまうことはないだろうか。
「2人はアラサーではありますが、女子高生のような、お互いをよく知るからこそ互いの前で素をさらけ出す様子も、高校生に親近感を与えウケているのかなと感じます。
TikTok時代から、“JKあるある”や“先生あるある”といった学校や日常を舞台にしたミニコントを投稿していますが、妙に細かいリアルさがあるのも、高校生からの共感が高いでしょう。
また、10代や20代の若者を中心に今人気のあるYouTuber・コムドットやスカイピース、夜のひと笑いらと積極的にコラボしていて、いわゆる“新世代YouTuber”勢として界隈全体が今盛り上がっているのも、人気を後押ししているかもしれません」(こたにな々氏)
平成フラミンゴの魅力の一つは“友達ノリ”にあった。一方、たびたび物議を醸しつつも人気の男性5人組YouTuberグループ・コムドットも、“地元ノリ”を打ち出している。こうした“ノリ”は、今や多くのYouTuberの強みとなっているようだ。平成フラミンゴとコムドット の“ノリ”について、こたにな々氏はこう語る。
「新世代YouTuberに限らず、自分たちのノリというものは、特にグループやコンビYouTuberであれば、多くのYouTuberが持ち合わせており、それが視聴者獲得の親近感に繋がるのは、まずデフォルトではあると思います。その中でそれぞれに自分たちだけのノリを持っているので、その点ではコムドットと平成フラミンゴのノリは厳密にいうと少し違うところはあります。
しかし、現在の中堅YouTuberたち(水溜りボンドやアバンティーズなど)が彼ら新世代YouTuberたちとコラボする際に、どこかテンションの違いを隠せずにいるのに対して、平成フラミンゴは年齢にも差がある中、コムドットと同じテンションで企画したり、同盟を組めるくらいの違和感のない相性の良さを持っています。それが、高校生や若年層に通用する部分でもあるのかなと感じています。そういう意味では、コムドットの“ノリ”と近いものがあるとも言えるのかもしれません」
多くのティーンエイジャーが、平成フラミンゴの2人が揃って活動を再開することを待ち望んでいるに違いない。ただし、りほの活動休止の理由の一つは、人気急増によるアンチコメントの増加だという。復帰を前に、少なくとも不当な誹謗中傷が飛び交うような環境を作り出さないよう、視聴者たちの間で配慮していくことも必要だろう。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)