「なんといっても、小松さんは相当モテますからね。エキゾチックな顔立ちで、どこに行っても男性の視線を釘付けにするので、将暉は心配でたまらなかったみたいです。それほど彼女に夢中だったので、1分1秒でも早く結婚したかったのでしょう」
「出会ってくれてありがとうございます」
「これでダメだったら、もうあきらめる」──小松と3度目の共演となった『糸』の撮影に、菅田はそんな決意で臨んでいたという。
「この撮影は将暉にとって、まさにラストチャンスだったんです。何せ、彼はそれまでに小松さんに2回も告白し、フラれていた。将暉はなんとか小松さんに振り向いてもらおうと、彼なりに綿密に作戦を立てていたんです。
たとえば、『糸』のとき、小松さんはひとりで撮影に参加したみたいなのですが、それを知った彼は『自分もひとりで行きたい』と事務所に頼み込み、マネジャーを現場に同行させませんでした。“身軽”になった将暉はロケで移動する小松さんにぴったりと寄り添い、熱心に話しかけていました。飛行機移動の際も、わざわざ小松さんの隣になるチケットを取っていたんですよ」(前出・菅田の友人)
菅田の情熱に、小松の心は自然とほだされていった。ある撮影スタッフは、休憩中の仲睦まじい様子を覚えている。
「ふたりは待ち時間もずっと一緒におしゃべりしていて、野外のロケでは、指にトンボをとめて無邪気に笑う小松さんを、菅田さんが幸せそうに見守っていたのが印象的でしたね」(撮影スタッフ)
そんな小松だが、最初は菅田にまったく興味がなく、むしろ悪印象だったという。菅田と小松は2016年の映画『ディストラクション・ベイビーズ』で初めて共演した。
「暴力的な若者を描いた映画で、キャバ嬢役の小松さんは菅田さんに何度も殴られる役だった。もちろん『遠慮はしてほしくない』という小松さんの意向や演出の意図があってのことですが、あまりに本気のシーンが多くてスタッフはヒヤヒヤしていました。そのせいで、公開初日の舞台挨拶では、小松さんが『菅田さんのことが嫌いでした』とぶっちゃけていましたね」(前出・映画関係者)
一方で菅田が小松に厳しく接したのは「恋心」の裏返しだったという声もある。