様子見のつもりで打ち始めたところ…

 目を付けている機種は「P牙狼 月虹ノ旅人」。通常時大当り間を950回転消化すると遊タイム「魔戒CHANCE」に突入し、右打ち時の大当たりの出玉は1500個で、継続率は81%と高く出玉に期待ができ、何よりも大当たり中の右打ちの消化が非常に早く、大好きだった初代牙狼を彷彿とさせるような演出に興奮すると聞いていたからです。

 実際の遊タイム付きの機種がどんなものか、「天井付近の台が落ちていたら打ってみよう」と思ってホールに入ったのですが、そもそもホールに足を踏み入れたのが運の尽きでした。依存症気味のパチンカスが天井付近の台しか打たない、拾えるまで我慢するなどという期待値の高い立ち回りができるはずがなかったのです。

ハマリ台狙いの争奪戦も起きている遊タイム付き機種(写真は本文のホールとは関係ありません)

ハマリ台狙いの争奪戦も起きている遊タイム付き機種(写真のホールは本文とは関係ありません)

 仕事終わりの夕方の時間帯、天井付近の台など落ちているはずもなく、大当たり後即ヤメの台か100~200回転程度の台しか空きがありませんでした。

 ホールの賑やかさと台の煌びやかさに魅かれ、ついつい回転数の少ない台に座って打ち始めてしまいます。「せっかく様子を見に来たんだから、実際に打ってみないとわからないし、様子見だから天井は狙わず1万円だけにしよう」などと自分に言い訳をしながらサンドにお金を入れ、貸玉ボタンを押す。

 幸いにも数千円程度で当たりをひくものの、単発。この単発の出玉を打ったらやめて帰ろうと思いながら打ち続け、出玉がなくなるころには、当初の予定だったサンドに入れた1万円の残りがなくなるまでやろうなどと考え始めました。

 もう少しで当たるかもしれないからあと数千円だけ……を繰り返し、気が付けば時間は夜の21時、投資金額は3万円を超え、台の液晶画面には「遊タイムまで残り400回転」の文字が表示されています。

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