イタリアンで70万円以上
“グルメ・ブロガー”として知られる平井卓也・デジタル担当相(当時)は、会合などに利用した店の評価をグルメサイトに「全てのメニューが美味しい! 個室もあるので仕事にも使えます」などと書き込んで紹介してきた。コロナが深刻化した昨年3月以降はそうした書き込みを中断、食べ歩きを自粛していると思われていた。
だが、平井氏の政治資金収支報告書によると、宣言中の4月9日に「笑多」(イタリアン)、デジタル相に就任した10月以降も「榮林」(中華)、「大関」(焼肉)、「キッチンクラブアダ」(韓国鍋料理)など年間24件の「飲食代」が計上されていた。
「宣言中の支出はテイクアウト。勝負の3週間の後の支出は5人以内でマスク会食を行なった」(平井事務所)
別掲のリストは資金管理団体や政治団体(総務省届け出分)の収支報告書をもとにコロナ禍の昨年、飲食や会合が目立った議員を抽出したものだ。飲食が222件と断トツだったのが武田良太・総務相(当時)だ。4月の緊急事態宣言中(当時は安倍内閣の国家公安委員長)には割烹「津やま」や「しまだ鮨」、「鮨 まつい」への支出を記載、そして菅内閣の総務相に転じていた11月からの「勝負の3週間」だけでも、「鳥善 銀座店」、「都鮨 銀座」、「ざくろ」(しゃぶしゃぶ)など、なんと25件もの「飲食代」の支出の記載があった。
武田事務所は、「外部における飲食にかかる費用は一切ございません」と回答。222件約1600万円分の飲食代は全部仕出しやテイクアウトということになる。
茂木敏充・自民党幹事長(当時は外相)も負けてはいない。宣言中には京料理「花郷」(約10万円)、フレンチ「エスプリ食堂 月下」(約25万円)、洋食「東洋軒」(約13万円)など6件、「勝負の3週間」にも鳥料理「鷹匠 壽」(13万円)、ふぐ料理「下関春帆楼 東京店」(約17万円)、海鮮料理「博多 田中田」(約24万円)など7件を記載し、高額な「会合費」の支払いが多い。