日常生活から仕事まで頼りきりにしてきた夫人が、呼吸不全で突如亡くなった。その時の心境をこう語る。

「家内は亡くなる2週間前ぐらいから急に体調を崩して、最後の1週間は入院してそのまま逝ってしまった。その前は僕の方がむしろ体調が悪くて家内は元気だったし、自分の方が先に逝くと思っていたから、まさかこれがお別れになるとは思いませんでした。家内を亡くした今は娘に頼りきりです。娘がいなかったらどうなっていただろうと思います」(津島氏)

 夫人を亡くして1年。現在は弁護士として法律事務所に出向きながら、“淡々と”今後の生と向かい合っている状態だという。

「長年連れ添った家内を亡くしたわけですから、大変気持ちが沈滞しました。でも、回復させるつもりもなく、沈滞したこの気持ちを大切にしています。無理矢理に前向きにする必要もなく、その力を使わずに淡々と生きる。

 今は週に5日間、髭を剃ってネクタイを締めて法律事務所に通っています。それがないと出かけることもなくなるし、いいのか悪いのかはおいておいてその生活がただ続いている。家内を亡くしたあとは余計な人生かもしれないと思っています。だからこの先に希望もないし、ことさら頑張って希望を持つのもしんどいから、それでいいと思っています。ただ、存在しているだけですね(苦笑)。この心境を抜け出ることはないと思います」(津島氏)

※週刊ポスト2021年12月24日号

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