『SAYAKA』でデビューも活動休止

『アナと雪の女王』大ヒット記念イベントでの沙也加さん。共演のピエール瀧、松たか子、May.Jと(2014年3月撮影)

『アナと雪の女王』大ヒット記念イベントでの沙也加さん。共演のピエール瀧、松たか子、May.Jと(2014年3月撮影)

 こうしたなか、2005年には所属事務所が〈高校卒業をひと区切りとし、この機会にゆっくりと時間をとっていろいろなことを勉強し、将来のことを考えたい〉と発表。しばらく芸能活動を休止することに。

「この間、彼女は『SAYAKA』ではないさまざまな名義で、やりたいことにチャレンジし、ご自身と向き合っていたのでしょう。沙也加さん、実は活動休止中にファッション誌『KERA』の読者モデルを『Lily』という芸名でつとめていました。もともとロリータファッションに興味をもっていたことがきっかけなんだとか。さらにこの間『上原純』というペンネームで聖子さんのシングル曲の作詞・作曲を行っています。多感なお年頃です。こうした“自分探し”ともとれる自由な行動は、母親離れする小さな努力であったように思えます」(前出・芸能関係者)

 そんな彼女が再び芸能界に戻ってきたのは翌2006年のこと。ここで芸名は現在の「神田沙也加」に。芸能活動再開に際して、当時の『婦人公論』のインタビューに「本名で仕事をするのは、自分自身と向き合う作業。やっとその準備ができた」とも語っている。

声優学校に通って自らつかんだ『アナと雪の女王』

 その後、順調に芸能活動を続けた沙也加さんは2011年の年末、『第62回NHK紅白歌合戦』に初出場、聖子と共演して『上を向いて歩こう』のデュエットを披露した。そして、ここから沙也加さんの芸能生活は大きく動き出す。

「女優業と並行して、声優の専門学校に通っていた沙也加さんは、翌年2012年にはテレビアニメ『貧乏神が!』(テレビ東京ほか)で声優デビューを果たしています。その後も舞台やミュージカルに挑戦してきた彼女は2014年、ついに映画『アナと雪の女王』でヒロインである王女・アナ役の日本語吹替声優の座をつかみます。そして、芸能活動15年目にして大ブレークを果たしたのです」(前出・芸能関係者)

『アナ雪』の活躍で紅白の場に舞い戻った沙也加さん。ミュージカル女優としても活躍し始めていたわが娘の姿に、その場で再び共演した聖子は涙するほど喜んでいたという。

「その涙は複雑なものだったのかもしれません。沙也加さんは『神田沙也加』としてデビューしてから、“私はアイドルではなく、女優。ママとは違う”という思いを抱きつつも、なかなか“聖子の七光り”という世間の評価を覆すことができなかった。そんな彼女にとって『アナと雪の女王』での活躍で、“母がいなくても私はやっていけるんだ”という自信に繋がるものになりました。しかし、この成功が母娘のあいだに溝を生むことになるのです」(前出・芸能関係者)

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン