国内

コロナワクチン「3回目接種の副反応がいちばん大変」となりうる背景

厚労省公開の報告書を読み解く(写真=AA/時事)

高齢者施設利用者への接種が始まった(写真=AA/時事)

 急ピッチで進められる新型コロナウイルスのワクチン3回目接種。しかし、1、2回目よりも重い副反応が出る人が続出しているという。果たして、どんな症状が出るのか──その実体験を緊急レポートする。

 オミクロン株の市中感染の広がりが懸念されるなか、ますます注目度が高まっているのが新型コロナワクチンの3回目接種だ。政府は一般高齢者への接種を前倒しして、1月からのスタートを認めた。全国各地で大規模接種会場も設営されて、接種に向けた準備が進む。

 春先には一般の人も3回目を打つことになりそうだ。1、2回目で大変な副反応が出た人からは「またあれをやるのか」と心配する声も多い。

“ワクチン先進国”イスラエルの昨年8月当時の報告では、副反応は2回目と比べて「同等」または「軽い」とされていたが、実際に3回目を打った日本人を見ると、相当大変そうな人もいる。

《微熱に頭痛、あらゆる関節の痛みに喘ぎながら、丸2日間死んだように眠り続け、ようやく目が覚めると雪に覆われたザルツブルクは快晴でした。》

 12月22日、自身のインスタグラムにそう書き込んだのは、オーストリア・ザルツブルク在住の女優・中谷美紀(45才)だ。日本に先がけて一般人の3回目接種が進む欧州でワクチンを打った後、丸2日間寝込むことになったという。

 フランス・パリ在住のフリーアナウンサー・雨宮塔子(51才)も3回目接種後、《想像以上の副反応にベッドの中で唸っていたのですが、4日後ようやく回復(遅っ)!》したと、12月18日、インスタグラムで明かした。

 国内では3回目を打った医療従事者の悲鳴が聞こえる。

「2回目まではほとんど副反応がなかったのに、3回目は本当にひどかった」

 そう振り返るのは、男性内科医のAさん(49才)だ。

 Aさんは接種当日に吐き気と倦怠感が生じ、夜に37.8℃の熱が出た。翌日は39℃まで熱が上がった。

「頭痛と脇の痛みが治まらず、ずっとベッドで寝ていました。初日には見られなかったリンパの腫れが出てきて、腫れを触るとプクッと膨れていて恐怖を感じました。3日目にようやく熱は下がったものの倦怠感とリンパの腫れが引かず、仕事に復帰できたのは4日後でした。その間に体重が2.5kgも減りました」

 そう打ち明けるAさんの同僚の医師約20人のうち、15人は過去2回よりも副反応がひどかったという。

 女性看護師B子さん(44才)は「激痛」に見舞われた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン