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シンザン記念はなぜ「出世レース」になったのか

ラスールが快勝した新馬戦

ラスールが快勝した新馬戦

 ラスールはデビュー前から評判が高く、関係者が阪神ジュベナイルフィリーズの有力馬にもあげていたほど。10月10日の新馬戦以来の出走になったのは、スタッフが「気持ちの強いところはありましたので、その点はこちらが急かすことなく」(シルク・ホースクラブのHPより)接してきたから。新馬戦は3,4着馬が次戦で勝ち上がったように、決してレベルの低いレースではなかったが、2着に3馬身半差をつける圧勝。その後はすぐにノーザンファーム天栄に放牧に出されて調整された後、12月8日(水)に帰厩している。

 牡馬ではイクイノックスがクラシック候補にあげられている新種牡馬キタサンブラック産駒。しかしこの馬はむしろ「サマーハの産駒」というべきだという。ここは通過点、ダートを主戦場にする同厩の兄・シハーブとともに、志半ばで旅立ったシャケトラの戦績をさらに輝かしいものにする。

●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

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