立っている時の腰への内圧を100とし、そのほかの姿勢や動作時の圧力とを比較したグラフ。避けた方がいい姿勢や、腰痛が軽減する姿勢を把握できる。座って前かがみになり荷物を持ちあげるような動作には気を付けよう

立っている時の腰への内圧を100とし、そのほかの姿勢や動作時の圧力とを比較したグラフ。避けた方がいい姿勢や、腰痛が軽減する姿勢を把握できる。座って前かがみになり荷物を持ちあげるような動作には気を付けよう

自転車こぎはまさに脊柱管狭窄症向け

 痛みが激しくなる動作は極力さけるべきなので、ジムに通っての激しい筋トレは基本的にNG。とはいえ、ジムにも置いてあるフィットネスバイクだけは、脊柱管狭窄症向きの推奨アイテムである。

 自転車をこぐ動作は、前かがみの姿勢のまま脚を動かす。脊柱管狭窄症の人でも、痛みやしびれが出ないまま延々と続けられるのだ。脚の筋力がアップし、血流もよくなるためロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)予防に効果的。室内用のフィットネスバイクなら、交通事故や転倒によるケガの心配はなく、思い立ったら悪天候でも運動できる、といいこと尽くめだ。

 身近にフィットネスバイクがあるなら、「テレビを観ながら」「ラジオを聴きながら」運動を。時間の経過が苦にならない。運動をやり遂げた後の自分へおやつなどご褒美を用意しておいても◎。

 ウォーキングや自転車こぎのように「気軽にできる」「脊柱管への負荷が強くない」「継続できる」運動を今日から習慣づけてみよう。

取材・文/山本真紀

※週刊ポスト2022年1月14・21日号

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