筑附には「提携校進学制度」がある(写真/宮内庁提供)
何より決定的なのは、お茶の水と筑波の間にある「提携校進学制度」の存在。両附属校の生徒の若干名が、進学のタイミングで他方の学校に入学できるというものだ。
「ただ、高偏差値の筑波からお茶の水への進学は現実的ではない。事実上、お茶の水から筑波への“裏ルート”です。学力考査は行われず、書類審査と面接を通して対象者を決定します。つまり、厄介な筆記試験を“スルー”して合格切符を手にできるわけです」(お茶の水関係者)
制度は大学同士の連携の一環で2017年に作られた。まさに、悠仁さまが「中学選び」をされていた頃だ。
「将来必ず高校受験をしなければならないのを見越して、お茶の水小に通う男子児童は、中学進学のタイミングでほかの学校に進むケースも多い。当時は、“悠仁さまが筑附中に進学されるために設けられた制度”と目されていました」(前出・進学塾関係者)
ただ、同時期に長女・眞子さんの結婚問題が持ち上がったのは、想定外だっただろう。
「秋篠宮家への風当たりが強くなり、“皇室特権を使うのか”という批判をかわすため悠仁さまの筑附中進学は立ち消えになったとみられました。しかし、制度は当初から5年間という時限式の運用予定であり、改めて今回、制度を使って筑附高に進学することが有力とされています。
筑附高の受験には、開成や早慶の附属高に容易に合格するようなポテンシャルを持った子供たちが集まります。悠仁さまが実際に筆記テストを受験していたら、結果はどうなっていたかわかりません」(別の宮内庁関係者)
「進学校」と呼ばれる学校にとって、進学実績は最重要事項だ。より多くの受験者、そしてより能力の高い入学者を獲得するために、さまざまな形で実績がアピールされる。お茶の水中のホームページの「進路状況」を見ると、ここ9年分の合格実績や進学先一覧が確認できる。具体的な高校名はもちろんのこと、男女別の人数まで事細かに公開されている。
超名門校である筑附高に受験なしで進学できる「提携校進学制度」は、大きなアピール材料になるはずだ。ところが、ホームページのどこを探しても、制度に関する記述は見当たらない。それどころか、お茶の水側に問い合わせてみても、「制度の実績は公表していない」と、アピールどころか、隠そうとさえしている。別のお茶の水関係者が明かす。
「一般への周知どころか、お茶の水内部でも、制度の詳しい部分や運用方法、スケジュール、評価基準などは“秘中の秘”なのです。なぜそこまでデリケートに扱うかと言えば、この制度が『特定の方』のためのものだからでしょう。そして、役目を終えれば制度自体がなくなる可能性が高いからです。
制度が作られた当初は、“紀子さまが主導して設けられた制度ではないか”という声もありました。悠仁さまの中学進学のタイミングからは3年遅れてしまいましたが、すでに内々に筑附高への進学が決まったとも聞いています」