スポーツ

中国で圧倒的人気の羽生結弦「4回転半で五輪3連覇」への決意と自信

全員選手権(12月26日)で五輪出場を決めた羽生(写真/共同通信社)

中国版ツイッター「微博」では「羽生結弦」がトレンド入りすることも珍しくないという(写真/共同通信社)

 94年ぶりの五輪3連覇。世界初の4回転半。団体戦初メダル。北京五輪の開幕が近づくにつれ、羽生結弦(27才)による記録ラッシュへの期待が高まっている。コロナ禍で開催される今大会は、ワクチン接種に伴う体への負担、換気作業に伴う待ち時間の発生など、競技以外での戦いも強いられるが、一方で悪い話ばかりではない。羽生は中国で圧倒的な人気を誇っているのだ。

「最大のライバルは、中国にルーツを持つアメリカ代表のネイサン・チェン選手(22才)ですが、中国国内の人気は圧倒的に羽生選手の方が高い。きっかけは2017年の世界選手権の表彰式で、3位の中国選手の国旗が裏表逆になっていたのを、1位の羽生選手が直したんです。実力者と認識されていましたが、この美談でさらに人気が上がりました」(中国在住ジャーナリスト)

 中国の国営放送も連日羽生の話題を取り上げ、中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」で「羽生結弦」がトレンド入りすることも珍しくはない。中国で熱を帯びる羽生人気。呼応するように、羽生の闘争心も熱さを増している。

 だが、いまの羽生は以前とは違った境地に至っている。羽生は五輪出場を決めた全日本選手権の翌日、NHKのインタビュー取材で、「4回転半を携えて、3連覇を狙う」と語っている。

 しかし、遡ることわずか半年前、『Number』(2021年7月29日号)で水泳の池江璃花子(21才)と対談した際には、「自分が目標としているものがイコール『勝つ』じゃなくなっちゃったんです。勝つだけだったら、4回転半はいらない。4回転の種類を増やして、いい演技をコンスタントにできる方が絶対に勝てる」と、「4回転半」と「勝利」は別物ともとれる考えを語っていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト