芸能

何度も試練経験の仁支川峰子「人間死ぬまで修行、怖がり過ぎは無意味」

(撮影/島崎信一)

仁支川峰子は度重なる試練をどう乗り越えたのか?(撮影/島崎信一)

「豪雨で家も流されているし、がんにもなっているでしょ? それに交通事故にあって、あっ、子供の頃は水疱瘡に扁桃炎、卵巣腫瘍も……。いろいろとやってますね」──そう言って「あははは」と声を上げて笑う歌手・女優の仁支川峰子(63才)。彼女の人生は、まさに波瀾万丈そのものだ。

「うちは子供の頃から貧しくて、両親は共働き。だから赤ちゃんの頃の面倒は父方の祖母が見てくれていました。

 ただ、祖母は大の博打好きで、私の世話をする時間も惜しんでいたようで、私はミルクではなく、その辺にある塩せんべいを舐めていたそうです。それで栄養が行き届かず足腰も弱かったから、5才までまともに立つことができませんでした」(仁支川・以下同)

 そんな娘を両親は必死に守ってくれたという。

「私を立たせたい一心で、母は“お百度参り”をしてくれていて、子供ながらにそんな親の愛情を感じていたので、私は親孝行をしたいと強く願うようになりました。芸能界に入ったのも、両親に家を建てたいと思ったからです」

 16才で歌手デビューし、19才で両親が住む家を建てる夢を叶えたものの、思いがけない事態に陥る。声が出なくなってしまったのだ。

「デビュー前の15才から歌のレッスンをしてきましたが、喉の筋肉が発達していない中で無理をしたせいで、声帯を痛めてしまったようです。

 お医者様からは『歌うことを辞めなさい』と言われましたが、仕事は詰まっていますから、事務所は休むことを許してくれませんでした。

 それで声が出ないままステージに立ち、そんな私を見てお客様が絶句するのがわかる。皆さんの期待に応えることができないのが悔しくて、大泣きしたことを覚えています」

 その後、映画やドラマ、バラエティー番組と活躍の舞台が広がるが、さらなる試練が待っていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン