「世界のオザワ」の莫大な資産の行方は、音楽業界では大きなトピックスとなっているようだ。3月中旬の昼下がり、自宅から出てきた征悦に話を聞いた。
──夏には征爾さんの公演が3年ぶりに開催されます。お父様の体調はいかがですか。
「それはヴェローザに問い合わせてください。親父はそっちの方にあれなんで」
──昨年、征良さんが新しく財団を設立されました。
「おれはあんまり、そこまで詳しく知らないです」
さらに相続問題や、家族の不和に関する質問を重ねると、「話したくないことは話さないですよ」と前置きしてこう続けた。
「誰から聞いたんですか? それを誰から聞いたかをおれが聞ければ、おれが知っていることはお話ししますけども……。姉と母の関係は、個人的なことですからね。俺がなんとかって(話せない)」
──征良さんと意見や発言が少しズレているような印象を受けますが。
「いまは実家に住んでいないので、ズレることはありますよ」
そう話す征悦の言葉からは、父親のことは姉に一任しているものの、意見の相違を感じさせた。一方のベラさんにも相続問題などについて聞いたが、「私は全然わからないの。(征爾氏は)なんか、頑張ってやってますけど」と言うのみだった。
征良さんは書面でこう回答した。
「申し訳ありませんが会社のこと、またはSKO財団、プライベートや家族のことを週刊誌のかたにお話しする予定はございません」