2008年の

2008年、征爾氏の文化勲章の親授式での家族写真(左から征良さん、征爾氏、ベラさん、征悦)

 それらの資産をめぐり、夫婦間で一悶着があったのはいまから約20年近く前のことだ。

「実はベラさんが、征爾さんの浮気を疑って壮絶な夫婦喧嘩になったんです。元NHKアナウンサーの女性が独立して、仕事に困っていた彼女に率先して司会の仕事を回したのが征爾さんでした。プライベートでも親しくなり、ベラさんのいない地方で密会しているという噂も立ったほど。離婚まで口にするベラさんに征爾さんは財産の大部分を渡すことを約束をして、ようやく許しを得たといいます」(当時を知る音楽業界関係者)

 この騒動後、成城の土地の一部はベラさんの名義になったという。

「“遺言書”とまで言えるものかはわかりませんが、相続にも触れたものだそうです。しかし、1年ほど前、ベラさんとの一件を知った征良さんが、予想外の行動に出た。当時征爾さんが入院していた病室で、相続の内容を変更し、きちんとしておくための話し合いをしたと聞いています」(前出・小澤家の知人)

 この長女の行動が、冒頭で小澤家の知人が明かした、姉、弟、そして母の“口論”へとつながったのだという。

「なんか頑張ってやってますけど」

 世界的な指揮者である征爾氏の財産は、もちろん不動産だけではなく、彼の指揮や存在そのものに大きな価値があることは言うまでもない。

「海外で活躍していた頃は、毎年3億円以上の収入があったはず。征爾さんが、指揮棒を振れば500万円以上が相場で、2016年の『こうもり』では約650万円の4公演で2600万円。さらに音楽監督料が約1000万円で、小澤征爾の名前を使用するだけで約650万円の商標使用料が計上されていました」(オペラ関係者)

 さらにこのオペラ関係者が驚いたのは、莫大なマネジメント料だ。

「征爾さんの出演料とは別に、ヴェローザが4000万円近いマネジメント料を受け取ることもあったといいます。公演は若い人たちにオペラの真髄を教えるための事業で、後進を育てることが目的なのに、なぜそんな大金がかかるのか。征爾さんはお金に無頓着で、財布も持たないかた。事務所の方針は征爾さんの理念とかけ離れているようにも思えます」(前出・オペラ関係者)

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