悠仁さまの高校生活が始まろうとしている(3月、東京・文京区。時事通信フォト)
すさまじい観察力と責任感
紀子さまは「次の皇后」であり「将来の天皇の母」だ。特に悠仁さまの教育には並々ならぬ熱意を注がれてきた。
「観察力がすさまじく、細かいことにまでよく気を回されるうえ、責任感が強い。それゆえ求めるレベルも高いのですが、時に職員は高すぎる紀子さまのリクエストに応えられないこともある。紀子さまは落胆とともに、厳しく叱責されることもあるといいます。とはいえ、紀子さまのお立場を考えると、周囲に求める要求が高くなってしまうことも致し方ありません」(別の宮内庁関係者)
そうして始まるのが、「いかに紀子さまのご機嫌を損ねないか」という思考だ。
「叱責が続くことがあると、どうしても職員は萎縮し、“余計なことはしない”という消極的な事なかれ主義に陥ってしまう。さらに、職員の間では明確な責任分担がされておらず“できる人がやればいい”という他人任せな雰囲気がある。すると、職員内で格差が生じ、時に“パワハラ”と捉えられかねない働きにくい環境になってしまう」(前出・別の宮内庁関係者)
事なかれ主義は、大きな行き違いも引き起こしている。2月23日、皇居で天皇陛下の誕生日を祝う行事が行われた。この日、雅子さまは濃紺のドレスにパールを合わせたスタイルで臨まれた。そして、紀子さまは雅子さまと“丸かぶり”の濃紺のドレスをお召しになっていた。
「前代未聞のことです。慣例に則れば、皇后とほかの女性皇族のお召し物の色みが重なることは避けるべきなのですが……」(前出・皇室記者)
平成の時代は、各宮家の職員が美智子さまの服装をリサーチし、別の色みを選ぶサポートをしてきた。
「丸かぶりの原因は、皇嗣職の調査不足でしょう。雅子さま側は『何色でも構わない』というお返事だったのかもしれませんが、それでも、色みは確認すべきだった。結果的に、紀子さまが目立ってしまわれたわけですから。
職員のモチベーションが低下し、まるでパワハラが横行する職場のように捉えられてしまっている最近の騒動は、この先を見据える上で、紀子さまにとって憂慮される事態です。この状態が続けば、いざ次代が訪れたときに、“天皇家”となった秋篠宮家を、身命を賭してお支えしようという気概をもった職員が、誰もいなくなってしまうという事態になりかねません」(前出・宮内庁関係者)
紀子さまの孤軍奮闘が続く。
※女性セブン2022年4月21日号