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独立リーグ指導者転身の藤井秀悟 中日・ウッズに右フック浴びた「乱闘劇の真相」語る

女房役だった古田への想いを明かす

女房役だった古田への想いを明かす

 ヤクルト、巨人など現役時代に4球団でプレーした藤井秀悟(44)は現在、関西独立リーグ・06BULLS(本拠地・大阪府東大阪市。以下、ブルズ)でゼネラルマネジャー(GM)補佐兼投手コーチを務めている。その藤井が、NPBと大きく違う環境のなかで、自身の現役時代の印象深い場面を振り返り、今後の展望を語った。【前後編の後編、前編から読む

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 2014年に現役引退し、巨人、DeNAで打撃投手、球団広報を務めてきた藤井だが、指導は初めて。ブルズの選手たちは向上心旺盛で素直だというが、一方でこんな戸惑いもあったという。

「今はYouTubeで情報を得られる時代じゃないですか。だから動画の内容をすぐに取り入れてしまう。YouTubeはもちろんプラスになる部分も多いですが、選手個々の体格は違うし、体の使い方も違うので、そのまま自分に当てはめてもうまくいくわけではない。話し合って取り組んでいくと決めたことが数日で元に戻っている時があるので、もう一度伝える事があります。そこは根気強く……ですね。こうしようと決めたことを、ある程度の期間やり続ける姿勢は大事だと思う。ダメだったらやめればいい。でもその時に効果が出なくても、あとで『あっ、こういうことだったんだ』って納得できる時があるから。その時間は決して無駄じゃない」

 藤井は「教わったことを鵜呑みにしてほしいわけではない」と強調する。現役時代に複数のコーチに言われたことを聞きすぎて、才能が消えてしまった選手を何人も見てきたからだ。教わったことを自分の中でどう取り入れていくか。藤井は「僕の現役時代は直球が遅いし、凄い変化球があるわけでもない。ただ教わったことのアレンジ能力は高かったと思う」と現役時代を振り返る。

 ヤクルトに入団時は、試合に使える球種が直球とカーブのみ。「先発をしたいなら球種を増やしたほうがいい」と名捕手・古田敦也に助言を受け、ハッカミーにチェンジアップ、島田直也にスライダーを教わりにいった。後輩の石川雅規、川島亮にもそれぞれ曲がり幅の違うカットボールを学んでいる。変化球の投げ方を教わると、マジックペンでボールに握り方を書いて投げたこともあった。微妙に握りを変えたり、リリースの感覚を変えたり……。1つの球種をコツコツと磨いていく作業が好きだったという。現役時代の後半は直球の平均球速が140キロ前後だったが、プロ入り後に身につけた多彩な変化球でアウトの山を重ねた。

 2年目に最多勝を獲得するなど、プロ15年間の通算成績は83勝81敗2ホールド、防御率3.77。「尻すぼみの野球人生ですよ」と自嘲気味に語るが、通算勝利数は「77年世代」でトップだ。ダイエー・ソフトバンクの絶対的エースとして活躍した斉藤和巳の通算79勝を上回る。4度の左ひじ故障を乗り越え、ヤクルト、日本ハム、巨人、DeNAを渡り歩いて積み重ねた立派な数字だ。

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