RIZIN榊原氏をめぐり、波紋(写真はRIZINでビッグマッチを予定する武尊。時事通信フォト)
トラブルに発展した後も、榊原氏側とX氏の間では交渉が行なわれていたという。X氏が言う。
「今年の3月に、榊原氏から面会の求めがあったので応じました。その場には榊原氏とRIZINの代理人弁護士のほか、Y氏らも同席しました」
以下はX氏が録音したその場のやり取りの一部だという。榊原氏の発言とされる音声だ。
「その音声データを元にこっちを困らせようとしたり、足下すくおうとしたり、嫌がらせしようとしたり、もっと言えばお金を取ろうとしたり、というのがあったのかもしらん。彼ら(※X氏の情報源を指すと思われる)のところを何とか成敗してそこにフタをしない限りはこの話はきっと終わらないのかもしれない」
さらに、こう口にした。
「この2人(※Y氏と代理人弁護士を指すと思われる)からすると、なんで(金を)出しちゃってんですかと、榊原さんそんな弱腰でって感じだと思うけども、こんな話は終わりにしたいし、表に僕らからこういうことがネタとして出ること自体が何一つ得することがない」
同席していたY氏が発したとされる言葉。
「500万円を払ってしまった榊原さん、もうなんでって僕はすごく思ったしすごく切なかったし、これはやりづらいことになるな、まぁもしくはならなきゃいいな。が、ちょっとなりかけてる。500万円を受け取った事実をなんか天下取ったように話されている」
「恐喝みたいなことをしてね、『俺、RIZINから金取ってやったんだ』なんて言うような人間を許しとけるわけないじゃないですか」
そのうえで「(X氏を)訴えます」「RIZINにちょっかい出したらすぐこうやって警察が動くっていう前例を作る」とも口にした。
この面会を受けてX氏は代理人弁護士に相談したという。X氏の弁護士は、「Y氏を同席させて取材依頼元を開示するよう強要してきたとして警察に掛け合い、告訴を準備している」と語った。
過去の交際疑惑
思わぬトラブルに巻き込まれた榊原氏だが、流出した音声データにある言葉通りであるなら、Y氏が暴力団と関係があると認識したうえで、RIZINの仕事に関わらせていることになる。
榊原氏はかつて、反社会的勢力との関係が取り沙汰されたことがある。2006年、『週刊現代』をはじめ一部メディアで、当時、格闘技団体「PRIDE」を主宰するDSE(ドリームステージエンターテインメント)代表だった榊原氏と、暴力団幹部との交際疑惑が報じられた。