芸能

上島竜兵さんに寄り添い続けた妻・広川ひかる “恐妻ネタ”の陰で支え合った2人

恐妻ネタも繰り広げた広川ひかるとの夫婦仲

妻は広川ひかる、恐妻ネタも繰り広げた上島さんの、夫婦仲とは

 悲しみに暮れる葬儀場で、残された妻の広川ひかる(51才)は参列者に気丈に声をかけていた。5月14日、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)の葬儀が行われた。11日に都内の自宅で上島さんを広川が発見し、病院に搬送されたが死亡が確認された。葬儀の喪主を務めた広川は最後の挨拶でこう語った。

「寅さんが死んじゃって……あ、寅さんじゃなく竜さんだ」

 上島さんがフーテンの寅さんが好きだったという話をする際に言い間違えた妻の言葉に、その場は笑いに包まれた。広川も笑顔を見せた。だが参列者はみんな知っていた。上島さんに寄り添い続けた広川が、誰よりも悲しみの中にいることを──。

出会いは1本の電話から

 2020年に新型コロナウイルスが猛威を振るい始めて以降、上島さんと広川は住み慣れた街を仲よく散歩するようになった。上島さんの知人が振り返る。

「夫婦で仲よく散歩するなんてことはなかったんですけどね。でも去年くらいから上島さんが“今日もひかるちゃんと散歩しちゃったよ”ってうれしそうに話すようになったんです。“道端に咲いている花がきれいだった”なんて詩人みたいなことを言うから驚きましたよ(笑い)。いま思えば、ひかるさんが上島さんを気分転換に連れ出していたのかもしれませんね……」

 1994年に上島さんと結婚した広川は、もともとものまねタレントとして活動していた。営業先でよく顔を合わせていたふたりが急接近したきっかけは、一本の電話だった。

「ダチョウ倶楽部のリーダーの肥後克広さん(59才)と上島さんが、“女の子を誘って飲もう”と片っ端から知り合いの女性に電話をしたことがあったんです。そのときに唯一上島さんの電話に出たのがひかるさんでした。でもひかるさんが来ることになった途端、肥後さんは気を利かせて“具合が悪い”と先に帰った。ふたりきりで飲んだことで交際に発展していったのです」(前出・上島さんの知人)

 共通の趣味であるプロレス観戦デートで愛を育んだふたりは、広川のアパートで同棲を開始。4年にわたる交際を経て結婚した。1985年にダチョウ倶楽部を結成し、1989年に放送が始まった『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)で体を張ったリアクション芸を披露してブレーク。結婚当時の上島さんは人気絶頂で、広川はタレント業をセーブして多忙な夫をサポートした。

「ひかるさんの担当は、食事や掃除だけじゃありません。上島さんが舞台に出るときは後輩の分までお弁当を作り、車で送り迎え。家計管理も彼女の役割で、上島さんは後輩と飲むときは必ずおごるので、ひかるさんは手持ちの現金がなくならないよう、頃合いを見てこっそりと上島さんの財布にお金を入れていました。本当によくできた奥さんです」(前出・上島さんの知人)

 お笑い芸人として、日々プレッシャーに晒される夫の内面ケアにも取り組んだ。

「夫に尽くしながら、締めるところは締めるのがひかるさんのやり方。上島さんが仕事前にだらしない面を見せると、“今日は絶対にスベるぞ!”と本気で怒っていました。叱られた上島さんが真顔になって“ごめんなさい”とひかるさんに謝る姿が何とも言えず微笑ましかった」(前出・上島さんの知人)

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト