患者としては、医師にどのような対応を求めるとよいのだろうか。川崎医科大学附属病院病院長の永井敦医師はこう言う。
「“ジェネリックがないなら同じ有効成分の先発薬を”と思うかもしれませんが、当然みんなそう考えるので、玉突きで先発薬にも不足が生じています。両方とも足りない場合、同じような効果が期待できる『同効薬』を処方します。例えば、高齢者の服用が多い抗コリン薬は効果や効き方が少し違うけれど同じような効果が期待できる同効薬が複数ある。当院では、そうした同効薬が院内になければ、院外で処方してくれる医師を紹介しています」
どう対応するか、一人ひとりの患者が医師と相談しながら考える必要があるのだ。
※週刊ポスト2022年6月10・17日号