スポーツ

三冠王候補なのに地味なDeNA牧秀悟 中畑清氏は愛称「ハイマッキー」を提案

プロ2年目の横浜DeNA・牧秀悟(時事通信フォト)

プロ2年目の横浜DeNA・牧秀悟(時事通信フォト)

 どっしりとした構えに落ち着いた所作。打席で纏う雰囲気はプロ2年目とは思えない。6月6日時点で打率3割3分3厘、15本塁打、46打点の成績を残し、打率、打点はリーグトップ、本塁打も岡本和真(巨人)を2本差で追いかける。

 落合博満氏以来となる日本人右打者の三冠王についても、三浦大輔監督は「取るでしょ。それだけのものを持っていますし、マークされたなかであれだけの活躍をしてますから、大丈夫でしょう」(6月4日付、日刊スポーツ)と太鼓判を押す。

 セ・リーグのある球団のエースは、匿名を条件に牧についてこう語る。

「軸が全くブレないんですよ。緩急をつけたり、足元に投げてもきっちり踏み込んでミートする。速い球で差し込んだと思っていてもリストの強さで押し込むので、広角に打球が伸びる。得点圏の場面で対戦した時は、打たれると感じて四球にしました。あんなスキのない打者は今まで対戦したことないですね」

 これほどの賛辞を贈られる強打者だが、大活躍した昨年同様、メディアの扱いはどうにも小さい。

「昨年はルーキー史上初のサイクル安打を達成し、長嶋茂雄を超えるリーグ新人最多二塁打、清原和博以来4人目の3割&20本塁打と、様々な記録を塗り替えた。ただ球宴は前半戦大活躍した佐藤輝明(阪神)の陰に隠れて選出されず、新人王にも栗林良吏(広島)が選出されるなど、不遇な印象が強い。スポーツ紙も他球団なら1面の活躍を4、5面で扱うケースが目立ちます」(スポーツ紙記者)

 6月6日にNPBが発表したオールスター中間投票では二塁手部門でトップの得票数を獲得したが、コアファン以外に認知されているとは言いがたい。DeNAベイスターズとしての初代監督を務め、積極的なメディア発信を行ない「営業本部長」とも呼ばれた中畑清氏は、球団の発信力に疑問を投げかける。

「この男をスターにしないで誰をスターにするんだというぐらいの逸材だよ。オレなら売って売って、売りまくる。“牧が活躍しても勝てないのは監督のオレの責任だ”ってくらい、命がけでアピールしなきゃ。

 新庄(剛志)監督の日本ハムがいい例。DeNAと一緒で勝てないのに、1番の松本剛から始まって、清宮(幸太郎)、万波(中正)、あと今川(優馬)か。名前を覚えちゃって、『今日はどうなったんだ』って気になるんだよな。ファンに気にさせてなんぼの世界なんだよ」

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン