英メディアの報道によれば女王は毎朝7時半頃に起床し、カーテンを開けて日光を浴びるのが日課。その後、アールグレイをベッドサイドで飲みながら、BBCラジオでニュースを聴く。
ナビタスクリニック立川の内科医・山本佳奈さんは女王の“モーニングルーティン”の中でも特に重要なのはカーテンを開けて日光を浴びることだと話す。
「太陽の光は、丈夫な骨を作るために必要なビタミンDの生成を促す効能があります。日本ではまだあまり浸透していませんが、欧米では積極的に日光を浴びることが健康法として取り入れられている。日照時間が短いほどうつ症状が出やすいというデータもあるため、心の健康のためにも日光浴は推奨できます」(山本さん)
日光に加えて、一杯の紅茶も女王の健康を保つことに一役買っている。
フランスで行われた13万人を対象とした大規模研究によって、紅茶を飲む習慣が死亡リスクを24%下げ、心血管疾患を予防することが明らかになっているのだ。
ティータイムが終わると女王は浴室へ。入浴を済ませた後、用意された服に着替える。精神科医の渡邊宏行さんは朝風呂の効能をこう語る。
「朝に熱いお湯につかることで、血流が促されて刺激されるとともに、体温上昇にともない交感神経が優位になることで目が覚めて頭がさえる。加えて、毎朝同じ時間に起きることも健康長寿を体現するにあたって重要なポイントです。起床時間にずれが生じると“時差ぼけ”のような状態になり、体に負担がかかります」
女性セブン2022年7月7・14日号