芸能

K-POP「第4世代」で人気を集める「Stray Kids」の魅力 日本語堪能で音楽性も評価

Stray Kidsの魅力とは?(JAPAN 2nd Mini Album『CIRCUS』公式サイトより)

Stray Kidsの魅力とは?(JAPAN 2nd Mini Album『CIRCUS』公式サイトより)

 韓国のみならず、グローバルな人気を博しているK-POPアイドル。2000年代半ば以降、日本で流行した「東方神起」「BIGBANG」「少女時代」「KARA」などの「第2世代」をはじめ、2010年代には「BTS」を筆頭に「SEVENTEEN」「TWICE」「BLACKPINK」といった「第3世代」が若者を中心に大きな支持を集めている。

 そうした中で、Z世代の若者を中心に結成された「第4世代」のグループも台頭し始めている。BTSの事務所の後輩である「TOMORROW X TOGETHER」や「ENHYPEN」、またTWICEの後輩ガールズグループ「ITZY」などがその世代にあたる。また、SMエンターテイメント所属の「aespa」は、1stミニアルバムで「ビルボード200」で20位にランクインし、K-POPガールズグループのアルバムで過去最高の順位となった。

 こうした個性豊かなグループが揃うなかで注目を集めているグループのひとつが、今年日本ツアーを完走した、「Stray Kids(ストレイキッズ)」、通称「スキズ」だ。TWICEやNiziUが所属するJYPエンターテイメントから、2018年にデビューしたグローバルボーイズグループで、代表曲『GOD’s Menu(神メニュー)』のMVの再生回数は3.4億回を突破している。

韓国のサバイバル番組優勝で人気が加速

 他の「第4世代」とは異なる、スキズの魅力や個性はどこにあるのか。韓国アイドルに詳しいフリーライターが語る。

「スキズは、バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンの8人組。英語や日本語も堪能なグループで、今年開催されたツアー『STRAY KIDS 2ND WORLD TOUR MANIAC』の日本公演では、神戸と東京で全6公演を完走しました。

 チケットは争奪戦で、古参ファンでもチケットが入手できなかったと嘆きの声が上がるほど、人気の高さがうかがえました。ライブのMCはほぼすべて日本語でおこない、日本のファンに向けて日本語バージョンの楽曲も多数披露するなど、サービス精神も旺盛です」

 そんな彼らの人気が高まったのは、コロナ禍に韓国で放映されたサバイバル番組『KINGDOM : LEGENDARY WAR』への出演と、同番組での優勝がきっかけだという。

「同番組は『BTOB』『iKON』『SF9』『THE BOYZ』『ATEEZ』といった韓国の人気グループ同士が、K-POP界の頂点を目指しハイレベルなパフォーマンスで競い合うサバイバル番組です。すでに多くのファンを獲得しているうえに、異なる世代、異なる事務所のアーティストたちがバトルするということで、大きな話題を呼びました。

 この番組に出演して、見事に王座を勝ち取ったのがスキズでした。2020年頃までは、なかなか人気が爆発せず、古参ファンたちもやきもきしていた側面がありましたが、この番組への出演をきっかけに、日本国内だけでなく世界的に人気が沸騰しました。2019年頃まではチケットが完売しないこともありましたが、2022年には争奪戦になるなんて、ファンは感慨深かったでしょう」(同ライター)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト