芸能

共演NG説あった松平健と中井貴一、大河ドラマをめぐる因縁から35年目の共演に騒然

共演NGだとされていた松平健と中井貴一

共演NGだとされていた松平健と中井貴一

 芸能界には「共演NG」の組み合わせが数多く存在する。長きにわたって確執が囁かれた大御所俳優同士が、この秋のテレビドラマで“初共演”を果たすという。2人の間に何があったのか──。

 8月上旬、都内であるドラマの撮影が行われていた。役に没頭しながらも、緊張した面持ちを見せていたのは、ベテラン俳優の中井貴一(60才)だ。その視線の先にいたのは、こちらは心なしかこわばった表情の松平健(68才)だった。

 このドラマは10月放送開始予定の『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)だ。トラベルナースとは、スーツケースを手にさまざまな街で看護に従事するフリーランスの看護師を指す。日本ではなじみが薄いが、アメリカでは看護師全体の1割を占める約40万人がトラベルナースとして活躍している。同ドラマは中井と岡田将生(33才)のダブル主演で、それぞれが個性的な看護師を演じる。

「放送時間は現在『六本木クラス』が放送されている時間帯と同じで、脚本家は『ドクターX』シリーズの中園ミホさんです。テレ朝としては中井さんと岡田さんのタッグで、医療モノの『相棒』にしようと相当力を入れています。その共演者の目玉が、松平健さんなんです。松平さんはキーパーソンとなる病院の院長役を演じます」(テレビ局関係者)

 この中井と松平の共演に驚きの声をあげているのが、2人をよく知る芸能関係者だ。

「耳を疑いましたよ。2人は共演NGだと思っていましたから。長らくNHKの大河ドラマを巡って因縁があると囁かれていましたからね」

 それは、ある役を巡る因縁だった。中井も松平も大河ドラマで武田信玄を演じており、時代劇ファンの間では「中井信玄」と「松平信玄」のどちらが見事な信玄だったかの論争になっているほどだ。

 意外にも最初に信玄を演じたのは年下の中井だった。1988年放送の『武田信玄』で大河初出演で初主演の大役を果たし、歴代視聴率2位を記録。一方の松平は2017年の『おんな城主 直虎』で信玄を演じた。そり上げた頭にピンとはねたひげ、人情味あふれた信玄は強烈なインパクトを残した。

「1988年の『武田信玄』では当初、中井さんは信玄の宿敵の上杉謙信役に内定していたんです。それが急遽、信玄役に抜擢された。理由は、ある俳優さんが主演を突然降板したから。これにはNHKサイドもかなり焦り、苦肉の策で中井さんに白羽の矢を立てた。

 中井さんのプレッシャーも相当だった。若手の彼に対するバッシングもあり、中井さんは主演を引き受けたことを後悔し、降板した俳優さんを恨めしく思う気持ちもあったとか。その降板した俳優さんというのが、松平さんだったと噂されているんです」(前出・2人をよく知る芸能関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン