芸能

『ミヤネ屋』代打で注目の西山耕平アナ 金融機関からTV界に転職した異色経歴、“顔芸”は抜群

西山耕平アナ

宮根氏の代打で注目の西山耕平アナ(読売テレビHPより)

 地方局にはキャリアップを実現した注目アナが多くいるようだ。読売テレビの西山耕平アナウンサー(38歳)は『ミヤネ屋』で宮根誠司氏の代打でMCを務め、注目を集めている。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが西山アナの魅力について綴る。

 * * *
 女性アナウンサーのみならず、男性アナウンサーのセカンドキャリアが話題になっている昨今。かつては広報や営業など他部署への辞令が出たのをきっかけに退社を決め、フリーアナウンサーとなるケースが多かった印象だが、最近は、喋り手にはこだわらない転職が目立っている。

 だが、それは在京キー局だけの話。地方局のアナウンサーの場合は、男性も女性も、アナウンサーの肩書をもったまま、他局に移ったり、フリーになったりする人が多いように思う。在京局や準キー局の試験に落ちたり、局の事情で閑職に追いやられたりしたとき、「自分は、こんなところで終わる人間ではない」と考えるタイプは地方局に多いと私は見ている。

 東京よりも、喋り手として残るチャンスも多いように思う。地方局には、“派遣”のアナウンサーもいれば、2~3年契約のアナウンサーも少なくない。因って、実は中途採用の公募も、けっこう出ているのだ。

それは在京局でも起こり得る。「東京オリンピック2020」開催にあたり、スポーツ担当のアナウンサーが足りず、TBSが募集をかけ、NHKからやってきたのは南波雅俊アナだ。NHKでは、岡山放送局、大分放送局、広島放送局に勤務。TBS入社後はバラエティ番組で披露するB’zの完コピでも知られる南波アナだが、スポーツアナウンサーとしてのスキルは非常に高く、スポーツ中継のみならず、『炎の体育会TV』の各実況も不定期で担当している

 ちなみにNHKには“キャスター職”というのがあって、そこからスタートして他局の中途採用で“常駐”になる女性アナウンサーがいる。
 
 他にも、全国のアナウンサー採用情報が集まるアナウンススクールに卒業生=地方局のアナウンサーが相談に行き、同じく情報を求めに来た別の局担当者との“お見合い”が成立し、引き抜かれるケースもあると聞いた。

新卒では金融機関に就職

 8月15日~19日、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、宮根誠司氏の代打でMCを務めたのは西山耕平アナウンサー。お会いしたことはないが、西山アナのキャリアからは、喋り手への強い想いやこだわりを感じてしまう。

 2008年、立命館大学卒業後、新卒で入ったのは金融機関。2010年7月より長崎文化放送にアナウンサーとして入社し、報道記者も兼務していたそうだ。

 ちなみに、男性アナウンサーで報道記者もしているというのは、他局でもよくある話。女性の場合だと、アナウンス試験に落ちた学生に「報道記者はどうか」と局側が誘う場合もある。在京局にルックス抜群で喋りも達者な女性記者が多いのはそのせいかもしれない。

 西山アナは2018年、長崎文化放送から読売テレビに移籍。2022年度よりアナウンス部の所属となった。

 今春、『~ミヤネ屋』で木曜日の天気予報を担当している「セント・フォース」所属の奈良岡希実子気象予報士が結婚を発表し、その相手が西山アナで、宮根氏から思いっきりツッコまれた際は、「『ミヤネ屋』のディレクター」と紹介されていたと記憶する。が、このときは既にアナウンス部。しかも宮根氏の夏休みに代打を務めることになるとは大出世だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン
東日本大震災発生時、ブルーインパルスは松島基地を離れていた(時事通信フォト)
《津波警報で避難は?》3.11で難を逃れた「ブルーインパルス」現在の居場所は…本日の飛行訓練はキャンセル
NEWSポストセブン
別府港が津波に見舞われる中、尾畠さんは待機中だ
「要請あれば、すぐ行く」別府湾で清掃活動を続ける“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(85)に直撃 《日本列島に津波警報が発令》
NEWSポストセブン
宮城県気仙沼市では注意報が警報に変わり、津波予想も1メートルから3メートルに
「街中にサイレンが鳴り響き…」宮城・気仙沼市に旅行中の男性が語る“緊迫の朝” 「一時はネットもつながらず焦った」《日本全国で津波警報》
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月16日、撮影/横田紋子)
《モンゴルご訪問で魅了》皇后雅子さま、「民族衣装風のジャケット」や「”桜色”のセットアップ」など装いに見る“細やかなお気遣い”
夜の街での男女トラブルは社会問題でもある(写真はイメージ/Getty)
「整形費用返済のために…」現役アイドルがメンズエステ店で働くことになったきっかけ、“ストーカー化した”客から逃れるために契約した「格安スマホ」
NEWSポストセブン
大谷家の別荘が問題に直面している(写真/AFLO)
大谷翔平も購入したハワイ豪華リゾートビジネスが問題に直面 14区画中8区画が売れ残り、建設予定地はまるで荒野のような状態 トランプ大統領の影響も
女性セブン
休場が続く横綱・豊昇龍
「3場所で金星8個配給…」それでも横綱・豊昇龍に相撲協会が引退勧告できない複雑な事情 やくみつる氏は「“大豊時代”は、ちょっとイメージしづらい」
週刊ポスト